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【堀川・京都】平安からの歴史の川を、市民と計画して憩いの川へ(水辺ウォーク)

 今回「BOOKMARK」するのは、京都市上京区と中京区を流れている「堀川」です。

 堀川は,京都市のほぼ中央,堀川通に沿って北から南に流れる川です。堀川は、平安京造営時に運河として開削され,約1200年の歴史をもっています。その堀川も水質悪化でコンクリートで固めた水路となっていました。
 堀川の水辺環境整備に際して、地元住民とのワークショップを行い、まちづくりと一体となった水辺空間を検討・整備が行われました。

 今回は、二条城の前から堀川を北上して、今出川通の手前まで歩いてきました。

※ぜひ動画でご覧ください

水辺の概要

 今回の水辺ウォークは、堀川通にそって南北に流れている堀川を、二条城前から北に上って今出通りの手前までを歩いてきました。

 始まりの場所は、二条城の東大手門に隣接する場所になります。壁面の石垣は二条城築城の時の1600年のものです。堀川自体は、平安京造成時に運河として開削されたので、約1200年の歴史があります。

 そんな歴史のある堀川も下水道の雨天時の放流先となり水質が悪化してしまいまた。コンクリートで底張りされた水路となった堀川を清流に戻す取り組みは2002年から始まりました。 第二疎水の分線の水を鴨川の下を通して、この堀川に導水しています。
 その意味では、この堀川も疎水の流れということもできます。

 下立売通の堀川第二橋は、1874年に造られた石造りのアーチ橋です。
 この辺りには、団地再生の取り組みで注目されている堀川団地があります。

 同じようなコンクリートの谷の中ですが、少しづつ違いがあります。堀川の整備計画を進めるときに、5つのエリアをゾーンとして、エリアごとに地元住民とテーマの検討をしてきました(今回歩いたエリアでは4つのゾーンになります)。

 中立売通の堀川第一橋も古い石造りのアーチ橋で、土木学会の選奨土木遺産に登録されています。「堀川第一橋」は江戸時代には公儀橋として、二条城と御所とを結ぶ重要な役割を担っていた橋です。

 戻橋の先は、もともとの堀川の姿が残っている場所となり、周辺に木々が多くなります。流れの始まりを確認できたので、これで水辺歩きは終わりですが、戻橋は、安倍晴明が式神を隠していた場所として知られているので、近くの晴明神社を見て終わりにします。

■撮影日
2022.10.29

■参考資料
堀川水辺環境整備事業 - 京都市
https://www.city.kyoto.lg.jp/kensetu/page/0000272247.html

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