初めて学会に出た時の話
大学4年生の時に地方の学会に出させてもらいました。
精密工学(加工・計測)がメインの学会でしたが、工学系全般を扱う割と自由な場所で、電子系や機械系や情報系やとにかく色んな学部の人が参加していました。
日本語と英語で発表する人が分かれていて、僕は最初それに気が付かなくて英語の発表を聞きに行きえらい目に遭いました。
「やべぇ・・・英語だ・・・」
ポスター発表だったのですが、自分は題名だけ英語だと思っていて中身をちゃんと見ていませんでした。というか、この方のポスターの字が小さすぎて遠目からだとよく見えなかった・・・
この人の発表を聞いているのは自分を含めて3人だけでしたので、自分だけ質問しない訳にはいきません。
当然英語での発表なので質問も英語でしなければなりません。
一応片言の英語で何とか質問出来ましたが、この後緊張のあまり軽い呼吸困難になりました。
なんとか呼吸を整え、自分が発表する時間が回ってきました。
しかし、ここでトラブルが発生。デモ機が動きません。仕方が無いのでポスターと補助資料だけで発表しました。
自分の研究はかなり奇抜と言いますか、内容を言うだけで特定されかねないくらい変な研究をしていたのですが、そのせいか沢山の方が聞きに来てくれました。
持ち時間一杯ずっと発表したり受け答えしたりしてしゃべり続けていました。
自分のやっていることを「面白い」と言ってくれることが嬉しかったです。
当然指摘されることもありましたが、自分よりすごい研究をしている人たちからそういった言葉を貰えて、生まれて初めて認められた気がしました。
支部会だから優しくしてくれただけなのかもしれませんが、この経験はその後の研究意欲に大きくプラスになったことは間違いありません。
自分の発表が終わった後は、また他の人の発表を聞きに行ってました。
ポスター発表が終わると、今度は昼食を取りながら偉い先生のお話を聞く会みたいなのがありました。
難しい話でよく分からなかったですが、お弁当は美味しかったです。
そのあと審査員会議で受賞者が決まり、授賞式をやって帰りました。
僕は当然受賞できませんでした。でも友達が受賞しました。その人はそのあと10万円くらい貰って全国大会に行きました。
いやー、全国大会行ってみたかった。
あとになって先生からこっそり教えられたのですが、自分はその友人の次の順位だったらしいです。なので余計に悔しかったです。
でも楽しかったからOKです。
初めて学会に出る人は緊張するかもしれませんが、そこまで大きな学会でなければみんな結構気さくなので大丈夫ですよ。たまに怖い人もいますが。
なので、色んな人の発表を見に行って質問してみてください。基本的に発表者は質問してもらえると嬉しくなります。
まあ、僕の初学会はこんな感じです。分野によって風土が全然違うと思いますが、参考までにどうぞ。それでは。
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