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シメオネの生き様

UEFA Champions league 2nd legリバプール対アトレティコマドリー、いい試合だった。1st leg で辛くもホームで勝利したアトレティコ、シメオネのタスクはアンフィールドでレッズを完封に抑えること、表現としては耐えること、といったほうがいいのだろう。

試合が動いたのは前半終了間際、アトレティコの整備されたブロックの間をチェンバレンが内側からするりと抜け出しクロスを上げワイナルドゥムが合わせリバプールが先制。この瞬間ほとんどの人がリバプールのベスト8進出を確信したであろう。この段階で得点では全くの五分だ、しかしここはレッズのホームスタジアム、あと45分アトレティコが耐えることはできない、私はそう感じた。


アトレティコは嵐のような攻めに耐え90分が終わり延長に突入。しかし延長に入りすぐボビーが自らのシュートの跳ね返りを冷静に流し込んで一歩リード、この一歩はアトレティコにははるかにはるかに遠い1点だ。しかしシメオネは以外にも落ち着いて選手を鼓舞、というりなだめていた。「落ち着け、まだあるぞ」というように。

そして延長前半終了間際、「奇跡」そう呼んでいいゴールが生まれた。

シメオネは喜びを爆発させた。

シメオネのフットボールは決して揺らがない。相手にしつこく食らいつく。コケ、サウールなどは特にシメオネのアトレティコを体現している。どのクラブよりも美しい442のディフェンスライン、献身的なランニング、マークの受け渡しは阿吽の呼吸である。これがシメオネなのだ。謎に後半初っ端、カウンターの要であるコスタの下げるのもシメオネなのだ。熱くて頑固でエモーショナルで、それでいて不器用なシメオネが私は大好きだ。アトレティコの試合をみるたびに彼の生き様を感じ、体のなかに南米アルゼンチンの血液が流れ、熱くなる気がする。

今シーズンCLをとりワールドサッカーの歴史に彼の名前をより深く刻んで欲しい、彼の頑固一徹の盾を持ってして。。。