完璧主義者

初めは周りから女子が消えた
1人で過ごす時間も多くなった
だから違うクラスの子のところまで行って
無理やり友達がいることをアピールした              でもそれも時間の問題だった
体育のグループ分けではいつも余る
でも1人でも耐えられた
その次は私の席に男子が座らなかった
テストで出席番号順になった時、私の席に座るはずの男子が一向に座らない状況が
最初はよくわかっていなかった
でもその席が自分の席と気づいた
毎日がとても怖くて寂しくて学校にも行きたくなかった
どこかで私の悪口を言われている気がしたから
だから私は一人になりたかった
自分の部屋から飛び降りれば死ねるかな
でも低すぎるから無理か
首吊りならできるかな
ドアノブに紐をかけて首を入れてみた
でも辞めた
痛そうだから
時間がかかるのは嫌だな
すぐ死にたい
痛いのは嫌だ
近所のスーパーから飛び降りれば死ねるかな
それならいっそ親を殺そう
学校に行かなくてもいいように
リビングでテレビを見ている親を確認しながら
キッチンで包丁を握ったこともある
完全犯罪について考える毎日だった
私は捕まりたくない
死にたい
殺したい
友達だと思ってた子に裏切られ1人になる
こんなちっぽけなイジメがあるものか
今なら笑って言える
でもあの時は死にたいほど辛かった
いじめていた子と同じバス
本人は何も思っていないだろう
怖がっているのは私一人
大学生になった今でもまだ怖い
でも私より怖いイジメをされた人なんてたくさんいる
もはや私のイジメはイジメではないのかも
私が完璧じゃなかったから
私が笑われるようなことしたから
私が嫌われるようなことをしたから
みんなが避けて行ったんだ
だから部活でも一人行動が多かったのか
クラスでも友達がいなかったのか
あれはイジメなんかじゃない
私が完璧になればよかっただけ                           
完璧になるためには自分を偽ればいいんだ
人の前では人に好かれるようにしよう
自分の意見なんかいらない
友達が最優先
どこに行くにもついていこう
友達がYESと言ったら私もYES
友達がNOと言えば私もNO
友達に好かれる完璧な自分を作ろう
嘘を沢山つこう
嘘がバレそうなら嘘で隠そう
小6までは友達だったのに
中1からはいじめっ子
多分気に入らなかったんだろうな
私が悪い
ごめんなさい

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