社会性の練習(二十)

活字を日常的に読むきっかけになったのが、授業料免除の更新がかかった学校生活+模試とその延長線上での受験勉強だったせいか、長い文章、とりわけ小説を黙読できない。できないことにそれなりにコンプレックスもある。しかし、満身創痍だった受験勉強を乗り切るウルトラCは音読だった。音読は、眠気を打ち破るためのパワープレーだった。もちろん、その弊害は十数年経った現在にもあり、相変わらず、小説はほんとうに数えるほどの作家をモチベーションで一点突破しているような状況で、読んだ本を器用に批評の遡上に乗せることもできない。本屋でぶらぶらしていても、最終的には Weverse で STAYC のメンバーの新しい投稿写真を見たり、NewJeans や IVE や LE SSERAFIM の曲をイヤホンから流したほうがよっぽど良いなと思って手ぶらで出てしまう。

ほろよい一本、ハイボール一本だと後半若干きついので、昨晩はほろよい二本にしたら、一本半ぐらいで、踊りたい気分になり、K-POPをイヤホンから流しながらマットレスの上で適当に踊った。ITZY「Not Shy」 SHINee「1 of1 」あたりがほんとうにたまらん。精神より肉体のほうが優勢なのは、小中と野球をやっていたせいなのか、野球ができなくなったのは、授業料免除で入れてしまった高校の初日のホームルームで勉学を優先しないとマズいことを悟ったからだったが、ツイッターを見ていると、野球も勉学も恋愛も、みたいなのは、別に普通のことみたいだ。いまの職場は、野球か勉学かだと、完全に野球的な職場なのだけど、いまの自分の中心は短歌にある。短歌にはあるが、いわゆる文学や本が当たり前にあった人々への親近感はまったくない。このあたりの微妙なあれこれをもっとうまく認識できたらと思うが、できないからこそ続いているのだろう。

意固地で聴いてなかった The 1975 をはじめて聴いてみた。「I'm In Love With You」という曲が BTS の姿で見えた。宇多田ヒカル 「BLUE」とあわせて久しぶりにボーイズのモードに移りそう。

久しぶりに自撮りした

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?