雨の日の難波、母の日のゆめ咲線

春の雨 ぼくたちに必要なのは体温の調節だけなのに
雷に打たれるか蜂に刺されるかふたつにひとつかち割り氷
迷子になると悟ったところで両耳のイヤホン取ればすぐの最寄り駅
雨の日の難波へはるばるありがとう多摩ナンバーのキャンピングカー
パパ和食しかないって子どもの声がした地下鉄直結のトイレから
カラスが鳴いてガスが通った母の日に母の家から職場へ向かう
両側をサラリーマンに挟まれて読書の代わりに対局をする
パンばっかり食べてる夜勤が終わったら王将へ行く餃子の王将
ゆめ咲線で声を発して笑おうよ観光客のひとりとなって
水に弱いと言われた靴も最近は平気で雨の日に履いている


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