試験にはたぶん出ない古語クイズ(2022/04/03)


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答えは「③さんまい」でした。

仏教やヒンドゥー教の概念で、心を無にして静坐・瞑想する修行をサンスクリット語で「サマーディ」といい、これに漢字を当てたのが「三昧(さんまい)」になります。

日本の古典では「念仏三昧:一心に念仏を唱える+気持ちを落ち着かせる」というフレーズでよく使われます。また、念仏で死者を弔ったことから派生して、墓地を「三昧場(さんまいば)」や「三昧」と呼ぶケースもあります。

御寺に渡り給うて、月毎の十四、五日、晦日の日、行はるべき普賢講、阿弥陀、釈迦の念仏の三昧をばさるものにて、またまた加へ行はせたまふべきことなど定め置かせ給ふ。

【 現代語訳 】
寺で毎月十四、五日、月末に行われる普賢講・阿弥陀・釈迦の念仏会への出席だけでなく、仏道修行をさらに追加することを定めた。

(『源氏物語』、松風)

なお、熱心に何かをしたり、何かに浸ったりすることを「~ざんまい」というのはこの言葉が語源です。

よく目にするのは「贅沢三昧」や「道楽三昧」などですが、オリジナルの意味で訳すと「悟りの境地を求めて贅沢や道楽をする」という、ちょっと不思議なニュアンスになります。