11/20 Liveコラム"Scottish Music Live in Highlander Inn Chichibu~パブで楽しむスコティッシュミュージック&ダンス🎵~"


演奏の機会も減り、音楽を語る機会も減り、音楽との向き合い方を迷走し、若さゆえの過ちを始めました
文字を書いたことがない素人の感想、備忘録です

会場まで

都内池袋から一本で気軽に着く自然、秩父。そんな広告を横目に、節約思考で何本か乗り継いでやっと辿り着く。

ビルも見えない広い駅前をモダンな役所方面へ向かい、行列が出来ている餡掛けな中華そばを味わって路地に入る。寒いとラーメンが沁みる。
路地をひたすら進むと一軒の木造りの古民家が見えてくる。と思うとリハーサルの素敵な音に誘われた。ここが正解のようだ。
ガラス戸から覗くと、カウンター越しに壁一面のウイスキーの瓶瓶瓶。感嘆のため息がもれる古民家を活かしたウイスキーバー「Highlander inn Chichibu」だ。
店内に入ると、カウンターに、和室、一面ウイスキー瓶に囲まれる蔵のテーブル席、窓の向こうにはテントのテラス席など、ワクワクが止まらない。
演奏会場は、土間のようだ。
和の空間で美味しくビールとウイスキーを楽しみながら待ち、始まる前に既にワクワクが出来上がり出迎えた。

ライブ

初めは、RikoさんとYuさんのフルートとハープのデュオ。

演奏からスコットランドの風が吹き込んでくる。スコットランドで暮らしたことがあると風を出せるかと問われれば、2人の風の捕まえ方が上手いのだ。
フルートのスコティッシュのドライブ感のある装飾、ハープのドライブが効く時はコード、ここと言うときの旋律で合わせる抜群の伴奏。旋律のノリと伴奏のリズムやコードのアプローチ、旋律が気持ちがいい。

ハープソロに、Chikaさんのダンスが加わり一気に華やぐ。1つ1つの振付が曲に合っていると気持ちがいいものだ。

普段から日常で一緒に演奏しているのような呼吸のあった演奏で引き込まれる時間だった。

お次はWagtails
盛り上がり=Wagtails と訳されるだろう。

好きな曲を詰め込んだような耳に残るメロディーの曲々、Jazzyを感じる音をいれる旋律、キャッチーなリズム、フィドルとピアノアコの音圧。
SNSでバズったぶち上げる実力は本物だ。

曲もスコットランドを訪れた時のセッションで出たチューン、好きなアルバムの曲など様々。

セットのレパートリーも次々とあり、展開もそれぞれのセット毎の色もあって、終始ワクワクさせられる。

どこまでも続くような途切れないフィドルの旋律に、旋律とリズムのキレとコード展開で切れ目を作るピアノアコ。
一見、ピアノアコの方が伸ばして音の隙間を支えているようで、フィドルが安定して続いていることで、ピアノアコの変化、キレが際立っているように思う。

こちらも、後半Chikaさんのダンスが入る。
1回目のRikoさんのハープに対して、華やかなジグでテンポが早く、ダンスもまた違った印象に。
息がピッタリの演奏とダンスである。

最後は全員で演奏。全員で演奏して旋律に厚みが出るとフルート、フィドル、ピアノアコ、ハープそれぞれの特徴があり、際立つ。
アンコールはその場のセッションで、大団円。
起伏があるメロディーで盛り上がる曲だ。最終セットとはまた違って、ピアノアコのコード伴奏も入り、ハープの対旋律やコード伴奏がしっかり寄り添う。

演奏に釣られてか、途中から子供連れの親子が来て手拍子などハッピーなライブだった。

感想

スコットランド音楽とアイルランド音楽は、日本から見ると近いように見えるが、違いというものを改めて感じた。
生演奏で聴くと、同じリールのリズムでも、自分が耳馴染みのある地域のアイルランド音楽に比べて、1拍目のドライブ感がある。

Wagtailsは、お互いの生活圏が異なる遠隔地ペアとは思えない息のピッタリ具合。思いつく演奏のアイデアが近いとのこと。誰かが言ってたけど、運命か。
息ピッタリもさりながら、日本でやるからにはこうでなくちゃと思うような気持ちのいいアレンジ。楽しい気持ちになるライブでした。

ハイランダーは、ハギスが日本一美味しい。こんなに美味しいハギスがあるとは。そしてウイスキーが気持ちいいほど豊富。
ビールの他、ウイスキー5種類ほど楽しんで、Live中、騒いでいたのはご愛嬌。

ライブでスコットランドからキャメロンさんの来訪を聞きつけ、翌週は某会場へ。生の情報は、ライブならでは。皆さんもライブにぜひ!

最後に

ライブ会場のHighlander inn Chichibuは、西武線車内のCMでも秩父のおすすめスポットとして流れている有名店(?)だ。
ウイスキーが美味しいのは勿論のこと、料理もとても美味しく、空間も素敵。自宅から青森に向かうのと同じ時間かかる場所でなければ、毎週通いたいぐらいだ。

今回は盛り上がりどころ満載で素敵な会場のライブで、酔っ払って、キメがあるごとにウェイとばかり言い過ぎた。
金属バット、決勝のテレビで見たかったな〜

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