11/5 Liveコラム"The Furze in Bloom"レコ発ライブ

演奏の機会も減り、音楽を語る機会も減り、音楽との向き合い方を迷走し、若さゆえの過ちを始めました
文字を書いたことがない素人の感想、備忘録です

会場まで

よく名前は見るが降りたことのない大崎。初めて降りるJR大崎駅は広い。普段降りないので面を食らった。改札を出るとこれまた幅の広い天空通路で、野菜まで売っている。どんなところにパブがあるかとおもっていたら、これは都会だ。

天空通路渡り、これまた大きなビルへ。中では幾つかのエスカレーターを越えて下まで降りる。

この先にあるという出口を抜けると、目の前には光差し込む空と噴水。ビルに囲まれた空間に突然の都会のオアシス。
水辺の階段を登った先が、本日のアイリッシュパブだ。

ライブ

開始時間からオープンだったので、それぞれ入場して好きなものを頼む緩やかな時間。
始まりの挨拶の後、ゆったりと始まった。
前半はアルバムの収録セット通りのセットリストとのこと。アルバムとして聴き手が入り込んでいく流れが、ライブの生演奏で進んでいき、進むごとにグイグイ引き込まれていく。

フィドルのノリの安定した心地よいリズムと、時折顔を覗かせるコンサティーナの和音が気持ちいい。
休息期間があったと聞いたがそうは思えないほど、柏木さんと小松さんの息がピッタリだ。

ギター伴奏は松野さん。しっかり支え、細かいニュアンスで曲毎に様々なアプローチで多彩に彩っていく。2人の演奏にバッチリはまって旋律が引き立ち盛り上がっていくところが気持ちいい。

前半の部、後半の部の最後は、特別ゲストで須貝さんが参加。嬉しいサプライズだ。フルートの旋律・装飾音が抜けてきて芯が通り、それぞれのアプローチやリズムが引き立って聴こえる。

後半のゲストは、ボーカリストの方。日本語でダニーボーイを歌う。出会いとしては演奏会場を探す中で、ジャズ(?)をベースに歌っていたところに出くわしたのだそう。ボーカリストらしい抑揚の付け方で、普段聴く音源とは違ったアプローチだった。
歌は柏木さんがギターで伴奏だ。
ミホールのような独特のコード響きと、しっかりしたリズムが、歌のアプローチと伴奏のアプローチのジャンルミクスチャーな演奏が繰り広げられる。

ラストは、シャノンズのセッションホストのフィドラーの方が加わり、Liveから少しセッション寄りの色が加わり、大団円。
大盛況のアンコールは、コモンチューンのセッション。コモンチューンだからこそ、それぞれの色が引き立ち、大人数セッションとは違ったコモンチューンの一面を見れた。

感想

柏木さんの演奏はずっと聴きたかったところ、コロナ禍により、機会を失っていた。
好きな日本の奏者を辿っていくと柏木さんと演奏している。今回念願かないライブで聴けて感激であった。
サポートで松野さんがいるため、弾かないと思っていたギターも聴くことができ、サプライズで嬉しい。
今回のライブは、全員がお互いの奏者の音を聞き合っていて、ゲストが加わることでユニットの色がありつつ曲ごとの一面も変わり、久しぶりに生の音楽という感じが印象的だった。

終わり

都会のオアシス。大崎シャノンズ。今回は美味しいハンバーガーセットと、ギネスはもとより生では珍しいヒューガルデンを楽しんだ。みなさん是非。
「The Furze in Bloom」も購入。Liveのセットの流れとのことで、余韻に浸れながら聴けるので楽しみに、いい場所だなぁと見える景色が変わった大崎駅に帰った。

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