朝のニューデリー駅で、すごい努力を見た!
インドに住んでいた時、ニューデリー駅を朝6時5分に
発車する「シャタブディエクスプレス」という電車に
よく乗っていた。
これに乗って、わたしが住んでいたラジャスタン州の
最寄り駅「アジメール」に到着するのが、お昼過ぎの12時45分。
これだって、特急電車だからインドでは早いほうなんだけどね。
この路線にもう何十回も乗っているのだけれど、
一回、ニューデリー駅で、すごい詐欺師に巡りあった。笑
ニューデリー駅は、構内に入る前に、荷物をX線にかけて
入場するのだけれど、ここに立っていた職員らしき男性に
声をかけられた。
「チケット、見せてください。」と。
構内に入る前にチケットを見せるとかないはずなんだけど、
朝4時とかに起きてて、5時半頃、駅に着いて
眠くてぼーっとしてたから、何の気なしに見せてしまった。
そしたら、この職員らしき男性が、
「あー、このチケットね。ここに○○って書いてるでしょ?
これは、チケット取れてないって意味だから、
このチケットじゃ、電車乗れないから。」と言う。
で、デリーでは有名な日本語を話す
シゲタトラベルのラジェンダさんの名前まで出して、
「このチケット、ラジェンダから買ったの?
ラジェンダは、俺の友達だよ。」とか言い出して、
目が覚めたわたし。笑
いやー。この人は、詐欺師なんですが、なにがすごいって
朝の5時台(いや、もしかしたら夜中からか?)から
詐欺を働こうとしていることと、
着ていた服が、鉄道の職員の制服とおんなじ色の私服だったこと。
いやー。視覚っていうのは、すごい影響があるんだなって実感して
あとは、このおんなじ色の私服をよく探して手に入れたなーと
ある意味、感心してしまった。
朝の5時台から、詐欺のために駅で立ち続ける、そして、詐欺のために
鉄道の職員の制服とおんなじ色の私服を着ようと思い、
しかも手に入れるその努力、違う所に使ったらいいのにね。。。笑
こういう人達は、この電車キャンセルだからなどと言って
どこかの旅行代理店に連れて行って、高額なツアーを組ませるとか
地球の歩き方に書いてあったな。
さて、やっと目覚めた私は、彼が詐欺師だと気づき、
「ちょっと、あなた誰?鉄道の職員でもないのに、
なにしてんのよ。職員なら、IDカード見せて、早く。」
とまくしててて、チケットを取り返したら、
逃げるように、その場からいなくなった詐欺師。
この人、あれ以来、何回も見るんだけど、たまに
近寄ってこようとするから(インド人ってよく人覚えてるのに
わたしのことは、覚えてないらしい。笑)
「ちょっと、あなた、なに?声かけてこないで。」
と、わたしにすごまれ、また逃げていったり。。。
でも、最近は、あの鉄道の職員の制服とおんなじ色の
服着てないのよ。
茶色っぽい色なんだけど、よく、あんなにおんなじ色の
服、見つけたよなーと、わたしの感心は、そのポイントだ。笑
サポートしていただいた分は、新しい体験を共有させていただきたく考えています。ありがとうございます。