「帰ってきた あぶない刑事」(舞台挨拶中継付き)を観てきた
1986年からテレビ放送された「あぶない刑事」シリーズは、全51話放送終了後も、当時夕方の再放送で多く放送されていた。
(90年代以降は地方局でも情報生ワイド番組がはじまり(福岡はめんたいワイド、熊本はテレビタミンなど)、再放送枠は消えた)
筆者はリアルタイムかつ再放送を何回も視聴しており、小〜中学生と放送が分かればテレビの前にかぶりつき、劇中に登場するF31レパードのカッコよさに惚れていた。
本編の感想(ネタバレは含みません)
さて、本題の感想だが当然のことながらシリーズ開始当初、30代だった鷹山演じる舘ひろしと大下演じる柴田恭兵の主演二人も38年の時間を経て、すでに70代だが代名詞と言えるアクションは健在。
過去作で体力の衰えを示唆しながらも、やはりキレのあるアクションと派手なパフォーマンスは健在。
そして舞台となる横浜市中区のおしゃれな雰囲気と、過去作から変貌を遂げた場所とどこか懐かしさを感じるシーンと、絶妙にマッチングしており、やはり「あぶ刑事」と横浜は似合っていると感じさせる。
ガンアクションやバイオレンスシーン、カーチェイス以外にも主人公二人の恋愛遍歴を思わせるトレンディ的な要素もあり、「あぶ刑事」らしさが変わらず詰まっている作品だ。
そして何と言っても、劇場内でも笑いが出るほどの軽妙な台詞回し(ギャグ)も注目いただきたい。おそらく、いや絶対アドリブだろう。
もちろん予告編ムービーでもあるとおり、捜査課長でありながら絶対的後輩ポジションの町田透も、二人に翻弄されながら歴代捜査課長(中条静夫演じる近藤課長、小林稔侍演じる深町課長・後に県警本部長)を彷彿とさせるポイントにも注目いただきたい。
そして相変わらず真山薫はぶっ飛んでいた。
小ネタ
「あぶ刑事」の代名詞と言える「港303」のF31レパードが出てくることは嬉しいポイントだ。
(もちろん舘ひろし扮する鷹山のハーレーでのショットガンアクションも)
とかくコンプライアンスが叫ばれる現代において、やんちゃなアクションができていることは嬉しい。
ノーヘルとか銃乱射については、「あぶ刑事」において大目に見てほしいと思うところだ。
なお、「さらばあぶない刑事」でエンディングではニュージーランドで探偵事務所を開いた二人は、本作では横浜で探偵事務所を開くこととなり、きっちりとホームページも用意されている。
住所やビル名、電話番号は架空のもので、しかも「探偵業」ではなく「探偵行」・・・。
作り込みがやばい・・・。
NISSANとのコラボはなかった
「あぶ刑事」といえばF31レパードだが、TVシリーズでは日産自動車の車両協力のもと警察車両としてY30セドリックやR31スカイライン(GTパサージュ)が活躍していた。
近年の劇場版では輸入車や他メーカーの車両が多く見られていたが、「さらばあぶない刑事」において、久々日産自動車が全面に出てきた。
本作でもレパードは予告編で登場していたものの、やはり警察車両なので一探偵の車両としては難しかったのか、 スペシャリティーカーに乗っていた主人公がエクストレイルなどSUVじゃ似合わないのかわからないが、個人的には日産自動車90周年の節目にありながら、ちょっと寂しさを感じた。
とはいえ、「あぶ刑事」=F31レパードなんで、これからも劇中で活躍する姿を期待したい。
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