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続、いのちだろう 自分を始めました



 光そのものになった後
ひとつの星にたどり着く

濁流に流され
何度も 深く底に 沈む
激しい水流で
なすすべもない

沈んだ底で もうだめかと
何度も諦めながら
底に手をついて
浮上する


水圧が 鉄の扉のように
立ちはだかる

避けたくても避けれない

それはどこか
微生物が短い体毛で それなりに精一杯の
じたばたをして
その場を離れようとするけど
また元の場所に戻ってしまう
不器用な生態が似ている気がする


どうすることもできないまま
 流されるしかないように思えた

苦しくても
苦しくても
流されているように見えながら

選んでいる


全く変化のないように思えたその景色も
少しずつ少しずつ
変化していて
気づいた時には
トンネルを出ている


ベクトルは 少しずつ
定められていく

迷いがなくなる


そのうち 足がつく

足がつくことに気づく


ほのかに ぼんやりと
見据えないと見えない光を見つける

心の目で その全体像を確認しようと集中してみる


そこからだ
始まった


それは
小さな小さな、
そして 大きな宇宙の中に浮いた玉のようなもの

それは ゆっくりと まわっていた
自転しているようだった

心の目で
見よう、としないと
気づかないほどのゆっくりとした速度だ


色は 乳白色に 白が混ざっている


回り始めた


それが 自分だと気がつく
その玉は 自分である


それが わたしの誕生である


この世に
自ら 生まれた玉

魂とかではなく
この世にいながらにして
奥の奥にあった自分の芽が成長し
この世で生きることを決めた自分

乳白色に白が混ざったその玉は
今は 少し青もある


環境や社会など 無関係なところの
「我」である


柔軟に
強く弱く
ベクトルに沿って 頑なで

だが
まだ成長するための五感を持つ

聞く
見る
視る
触れる
嗅ぐ
産毛で感じるようなセンサー
遠くから聞こえる音ではない音
電波のようなものなのか…



光になって 
落ちた星は きっと自身

自分の真ん中に落ちた

玉は 自身の鼓動
これからの時間のベクトルが
はっきりしたのだと感じる

落ちる前の経験で
ある程度の魂の行先の勉強ができた

自然界が
教えてくれた

人間関係で 何度も復習をする
いろんな応用問題をする

自身でいられる、
自身が選んだベクトルを
もとに 自ら解決する


ここからは 無精卵で生まれたような感覚だ

本当の魂の自由が始まった感覚だ



これがわたしである。








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