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Procol Harum A whiter shade of pale(1967)

プロコルハルムのリーダーだったゲイリーブルッカーの訃報が届きました。たまたま聞いたビートルズがきっかけで60sのイギリスのロックを聴きあさっていた頃に出会ったアルバムの一枚がこの青い影です。始めはロックらしいノリの良さがなくて退屈な曲ばかりと思っていましたがジャズやR&Bにも触れてから聴くとこのロックらしくない影を感じる重厚なサウンドの魅力に気づきました。今ではほとんどロックを聴くことはないですがこのアルバムはたびたび聴きたくなります。これ以降のプロコルハルムやゲイリーブルッカーの作品は聴けていませんが少しずつ聴いていこうと思います。

配信版は征服者で始まりヴァルプルギスの後悔で終わるイギリスのオリジナル盤と同じ構成です。

A whiter shade of pale
プロコルハルムの代表曲で僕が大好きな曲でもあります。重厚で影を感じるオルガン、気だるげにも聴こえるボーカル、R&Bっぽいタイトなズッシリとしたリズム…。名曲と呼ばれる曲はいくつもありますがこの曲は名曲を超えて完璧に近い気もします。
アルバムを持っている曲のシングル盤は買わないようにしていますがこれだけは例外でシングルをもっています。(ネットで調べたところこの盤は68年発売らしいです)

Conquistador
疾走感あるファズギターがかっこいいですが他の楽器はそれを抑えつけているような印象です。ノリがいい曲なのにノリよりも影を感じる一曲です。

She wandered through the garden fence
素朴な民謡のようでもサザンソウルのようでもある曲。あっちにいったりこっちに来たりぶつかったり転がったりしているようなオルガンが印象的です。

Something following me
ゲイリーのクラシカルなピアノが印象的なバラードナンバー。

Mabel
笛やホイッスル、メロディカの音が聞こえる陽気な曲。

Cerdes (Outside the gates of)
オルガンやファンキーなベースラインがR&Bっぽい曲。後半はプログレっぽいインストです。

A christmas camel
クラシカルなピアノとジャジーなオルガンの組み合わせが面白い曲。哀愁あるボーカルも印象的です。

Kaleidoscope
アップテンポのナンバー。ドラムだけ聴いているとジャンプナンバーのよな雰囲気ですが様々な雰囲気の楽器が重なり一筋縄ではいかないようなちょっと捻くれた感じの曲調です。

Salad dyas(Are here again)
すっきりとしたバラードナンバー。オルガンリフがかっこいいです。

Good captain clack
陽気な民謡っぽい雰囲気の曲。ポールマッカートニーが好きそうな感じです。

Repent Walpurgis
青い影をよりクラシカルにしたような曲。ロビントロワー(レイロイヤーかも)のノイジーなギターが印象的です。インストということもあってプログレっぽい感じもします。

Lime street blues
青い影のB面に収録されていた曲。シャッフル調のアップテンポの曲です。

Homburg
2ndシングルのA面だった曲。青い影スタイルのバラードナンバーです。(タイトルは帽子のことでハンバーグについて歌った曲ではないらしいです)

Monsieur Armand
ミドルテンポのR&Bっぽいナンバー。

Seam to have the blues (Mostly all the time)
ブルースロックナンバー。コテコテのオルガンがかっこいいです。