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Richard Tee. Strokin’. (1979)

スタッフのメンバーのソロアルバムはいくつもありますがその中でも1番スタッフらしいのがガッドギャングで次がリチャードティーでしょう。リチャードはボブジェームズのタッパンジーと契約してボブのプロデュースでアルバムを何枚かリリースしています。その一作目に当たるのがこのStrokin’です。ジャケットは1と書かれたゴルフボールとティー(ゴルフボールを乗せる台座)という洒落の効いたデザインです。

メンバー
リチャードティー:キーボード、ボーカル、アレンジ、指揮
エリックゲイル:ギター
ヒューマクラッケン:ハーモニカ
スティーブガッド:ドラム
チャックレイニー:ベース
ラルフマクドナルド:パーカッション
トムスコット:サックス、リリコン
マイケルブレッカー:サックス
ランディブレッカー:トランペット

first love
ディスコ風の軽いグルーヴが心地よい曲。

Everyday
リチャードがビルウィザーズと共作した曲でサリナジョーンズとの共演盤でも演奏していました。スタッフらしい優しいメロディと音のバラードナンバーです。

Strokin’
アップテンポのシャッフルナンバー。サックスソロはマイケルです。

I wanted it too
同時代のソウルっぽいメロディの曲でリチャードは珍しくシンセサイザーを弾いています。トムのリリコン、ヒューのハーモニカとソロを交互に回していきます。

Vorginia sunday
リチャードらしいエレピの音が美しい曲。それを支えるのがチャック、スティーブ、ラルフの作る正確なグルーヴでこれがとてもかっこいいです。ここでもトムがリリコンでソロをとっています。

Jesus children of america
スティービーワンダーのカバー。オリジナルは密室感とゴスペルを混ぜたようなアレンジでしたがここではオーケストラをバックにエフェクターをかけたオルガンをプレイしています。(アコースティックピアノでよりゴスペルっぽくしてもよかった気もします)

Take the A train
最後はジャズのスタンダードをリチャードのゴスペル風のピアノとスティーブのシンプルながらも迫力あるドラムのデュオでカバーしています。多くのミュージシャンによってカバーされている曲ですが個人的はオリジナルに次ぐ名演だと思います。