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Azymuth - Brazilian Soul (2004)

アジムスのドラマー、イヴァンコンチが死去。また悲しいニュースです。前日にアーマッドジャマルが亡くなったと聞いたばかりでより悲しいです…。アジムスはブラジル出身のフュージョングループでNHKのラジオ番組で使われたこともあってか日本でも人気のあるグループです。70、80年代の作品は代表曲を配信で聴いただけでアルバムを通して聴いたことはないですが本作はフュージョンが良かった頃のサウンドを当時最新のクラブミュージックにアップデートしたクールながらもグルーヴィなサウンドが気に入りました。

アジムス
 アレックスマリェイロス:ベース、ギター、ボーカル
 イヴァンコンチ:ドラム、ギター、ボーカル、パーカッション
 ジョゼホベルトベルトラミ:キーボード、ボーカル
ゲストメンバー
 Leo Grandlman:サックス、フルート
 Marcio Lott、Emilio Santiago、Fabiola、sabrina Malheiros:ボーカル
 Roberto Manescal:ギター、ボーカル
 Ze Carlos:ギター
 Paulinho Trumpete:トランペット

Estatico
ボーカル入りのメロウなAORナンバー。ベルトラミのメロウなキーボードはもちろんアレックスが弾くラムゼイルイスのSunGodessみたいなリズムギター、イヴァンの音数は少ないもののサンバっぽいグルーヴィなリズムがピッタリハマっています。今難しい課題を終わらせてから聴いていますがめっちゃ疲れた体に染みます。

Demais
どことなくアースのBrazilian rhymeに似たイントロのメロウ&ファンキーナンバー。フルートやエレピ、シンセの音が完全にあの頃の音でとっても心地よいです。

Sambafrica
サンバっぽいドラム、アフリカンなパーカッション、ファンキーなベースをミックスしたグルーヴィな曲。おそらくタイトルもサンバとアフリカをくっつけたんだと思います。

Pra Za
ボサノヴァっぽいリズムのミディアムナンバー。ブラジリアンスキャット入りで清涼感いっぱいです。

Te Querendo
ベルトラミが尊敬するチックコリアの第一期RTFっぽい躍動感と神秘的なメロウネスをミックスした曲。ただ真似るのではなくアコギを入れているのが印象的です。

Gubbio
ファンキーなリズムとラリーカールトンやリーリトナースタイルのギターがかっこいい曲。ほぼエレピ一台で勝負してきたベルトラミがシンセも弾いています

Retro Visor
スラップベースと4つ打ちビートのディスコっぽい曲。さらにシンセをメインで弾いたりヴォコーダーを使ったりと80sフュージョンっぽいタッチです。

Sáo Pedro
サンバっぽいリズムとフュージョン、そして打ち込みのクラブミュージックをミックスした曲。この頃アジムスはロンドンのクラブで人気があったようなのでこういう曲はクラブ受けしたはずです。

O Lance
なんとベルトラミがオルガンを弾いています。ディスコっぽいビートにスペイシーなオルガンとシンセが乗るらしくないけどかっこいい曲です。

Sem Destino
RTFのリズムとヘッドハンターズのキーボードをミックスしたようなアグレッシブなフュージョンナンバー。

Ed Lincoln
トランペットとボーカルが印象的なサンバフュージョンナンバー。パタパタとなるパーカッションが楽しいです。

Roda Piao
エコーをふんだんにかけた使ったサンバ風のクラブナンバー。CDシングルにだけ収録されたリミックスバージョン並みにアジムスらしさがないダンサブルな曲です。(CDシングルってロックバンドでもポップシンガーでも原曲の面影ないじゃんっていうくらい過激なリミックスがあったけどあれなんだったんだろう?)

Proxiano Vearo
未配信のボーナストラックでメロウなエレピとサンバとフュージョンをミックスして変形させたようなリズムが心地よいフュージョンナンバー。クラブナンバーも悪くないですがやっぱりアルバムの最後はこういう曲の方がしっくりきます。