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Freddie Hubbard - Keep your soul together (1973)

CTIのフレディハバードのアルバムは電気楽器や8ビート、16ビートを使いつつ正統派のモダンジャズ感の強い作品が多い印象があります。本作が録音された1973年フレディはダウンビートの人気投票でマイルスを抑えて一位を獲得しています。人気、実力ともに最高の時期を記録した一枚です。

※以前このアルバムを誤って1974年リリースと紹介していましたが正しくはタイトルにある通り1973年です。ごめんなさい。

メンバー
フレディハバード:トランペット、フリューゲルホーン
ジョージケイブルス:サックス
ロンカーター、ケントブリンクリー:ベース
ラルフペンランド:ドラム
ジュノルイス:パーカッション
オーレルレイ:ギター
ジュニアクック:テナーサックス
ロンカーターを除くとあまりCTIのレコードでは見慣れない人が多いですがラルフペンランドやジュニアクック以外のメンバーはホワイノット、ブラックジャズ、ESP等のフリー、スピリチュアル寄りのアルバムに参加している人が多いです。調べれば調べるほどCTIってよく言われる安っぽいフュージョンの会社じゃないんですよね。もっとそのことが知られるようにブルーノートみたく体系的に紹介するディスクガイドが出て欲しいです。

Brighite
スピリチュアルな雰囲気の美しいバラードナンバー。歌うようなトランペットが印象的です。

Keep your soul together
ファンキーなリズムのジャズロックナンバーですが途中でスウィンギーな4ビートに転調しますそして最後にはデオダードのようなリズムアレンジに変化します。ジュニアクックのファンキーなソロやバッキングのエレピが印象的です。

Spirits of train
おそらくジョンコルトレーンを意識したであろう曲。テンポや長めのドラムソロなんかはトレーンの曲っぽいし、このアルバムに参加しているジュノルイスはトレーンのアルバム「クルセママ」にも参加しています。イントロのあとドラムソロを挟んでからテーマに入る構成が面白いです。

Destiny’s children
硬質で軽い音のドラムとファンキーなベースラインがかっこいい曲。フレディのキレのあるソロがかっこいいです。