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「同窓会セッション」(Brother) Jack McDuff & Friends. Color Me Blue (1991)

ジャックマクダフ(この頃はブラザーを名乗っておらず、ちょっと後のインタビューではブラザーではなくキャプテンと呼んでほしいと言っています)久々の新作はかつてのメンバーとの同窓会セッションでした。かつての勢いよく熱々のグルーヴをかますスタイルは落ち着きサウンドが少し丸くなってはいますがこれはこれでブルースフィーリングいっぱいで良いです。

メンバー
ジャックマクダフ:オルガン
レッドホロウェイ:テナー、アルトサックス
ジョージベンソン(2、6)、ロンエシェッテ(1、4、9)、フィルアップチャーチ(3、5、8、10):ギター
ケヴィンアクスト:ベース
ジョーデュークス:ドラム
デニスペリエ:ボーカル(1、4)

Don’t Let The Sun Catch You Crying
女声ボーカル入りのブルースナンバー。フェイザーをかけたソフトなサウンドはジャックマクダフというよりリチャードティーのプレイを聴いているみたいですがどちらも好きなので気になりません。サックスのレッドホロウェイは相変わらずのプレイで新人ギタリストのロンもシンガーのデニスもブルースフィーリングいっぱいでかなり良いです。

Mo’ Candy
Rock Candyによく似たナンバー。軽くシャッフルするビートにブルージーかつ軽快なジョージのギターがよくあっています。続くレッドのサックス、ジャックのオルガンも全盛期と変わらないスタイルです。

Color Me Blue
ジミースミス風のブルースナンバー。コテコテとしたオルガンやグルーヴィなベース、掛け声がラフな感じでかっこいいです。レッドの男気溢れるサックスも印象的です。

Almost I Like Being Love
ほんのりラテンタッチのミディアムナンバー。この曲もボーカル入りです。

Old Folks
超スローテンポのブルースナンバー。しみじみした感じがたまりません。

Pump It Up
ガチャガチャしたリズムがかっこいいアップテンポのナンバー。ケヴィンのプレイはフレットレスベースっぽいです。

My Funny Velentine
超スローテンポ+掠れまくったサックスが印象的なバラード。My FunnyというよりMy Tastefulな感じです。

Pedlin’
ジャックマクダフらしいグルーヴィなナンバー。

Cry Me A River
哀愁いっぱいのサックスとボーカルが印象的なバラードナンバー。ジャックのバラードでのプレイは50、60年代よりも本作の方がいいです。

Broadway
シャッフルビートに乗って陽気な演奏を繰り広げるナンバー。