Jorge Ben - A Banda Do Ze Pretinho
ジョルジベンというと日本ではセルジオメンデスのマシュケナダの作者やロッドスチュアートの曲をパクられた人というイメージが強い印象です。彼はサンバを基にその時期の最新のリズムを組み合わせた音楽をやっていたそうで、本作もサンバやMPBにディスコやファンクのグルーヴを加えた心地よいサウンドです。こういった書き方からなんとなく想像つくと思いますがMPBは詳しくないです。でも知識が無くてもフィーリングが合うならそれで充分でしょう。
A Banda Do Ze Pretinho
ディスコのリズムですがサンバのリズムを取り入れておりディスコらしさはそこまで感じません。人の演奏ならではの熱さやうねりがたまらないです。
Troca Troca
サビの部分の陽気なようでどこか哀愁を感じるフレーズが大好きな曲です。ファンクやMPBっぽいリズムなのも好印象です
Bom Dia, Boa Trade, Boa Noite
グルーヴィーなバラードナンバー。ストリングスの使いかたなど親しみやすいものの所々上品なアレンジが顔を出しています。
Cade O Penalty
アコギのストロークとベース、カウベルの作り出すリズムが心地よいファンクナンバー
Minha Estrela E Do Oriente
ミドルテンポのじわじわしたグルーヴが印象的な哀愁ナンバー。
Era uma Vez 13 Pointos
クイーカの音が印象的なミディアムナンバー。ギターがエレキではなくアコギなのがよいアクセントになっておりとても良いです。
Menio Jesus de Prage
ヘヴィなグルーヴがかっこいいファンクナンバー。アーシーなサウンドがアメリカのファンクの安易な真似になっておらず面白いです。
Amente Amando
クラシック(曲名忘れた)をイントロに引用した曲。素朴なグルーヴが印象的です
Berenice
アコギの響きが印象的なファンクナンバー。このアルバムはベースだけを電化してギターはアコギ、キーボードレスという編成で音数を決して多くはないものの他ではあまり聴かないアーシーなグルーヴ感が心地よいです
Denize Rei
うねるようなボーカルとグルーヴが心地よいMPBナンバー。
Visa Sao Pedro
アーシーな響きのソウルナンバー。ソウル由来の洗練さとサンバ由来のアーシーさがいい具合に混ざっています。