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Johnny Guitar Watson - A Real Mother(1977)

愛すべきチンピラ感が大好きなジョニーギターワトソン。一生懸命悪ぶっているけど楽しそうで周りの悪ノリになんだかんだ言って付き合ういい人かチャラいけど性格はいい人なのかなとジャケットを見て思います。ジャケのバカバカしさとは裏腹にドラムとホーン以外を自分で演奏する器用さを見せるだけでなくベースを全てシンセにやらせるという当時スティービーワンダーくらいしかやっていなかったことをする革新性や当時ヒットしていたジョージベンソンのブリージンを自分流にした曲を作る時流を読むセンスなど音楽制作は真面目な一面を見せる本作。ブルースの形を変えて時代に合わせ廃れさせまいとする彼の意気込みを感じます。しかしここまで書いてもう一度ジャケを見てやっぱりそんな深く考えてないかもと思ってしまいました。(一度聞いてから最初に戻ってもう一度読む)

メンバー
ジョニーギターワトソン:ギター、ボーカル、エレピ、シンセサイザー、シンセベース、オルガン、トークボックス
エムリ―トーマス:ドラム
トミーロバートソン:トロンボーン
ヌドジェンセン:サックス
ウォルトファウラー:トランペット

A Real Mother For Ya
E,W&Fのようなタイトなリズムのファンクナンバー。トークボックスとブルースギターソロというミスマッチな組み合わせのギターソロが面白いです。

Nothing Left To Be Desired
カリンバを使ったイントロが印象的なソウルナンバー。多重録音のスキャットソロなどテクノロジーも使いこなしています。

Your Love Is My Love
この曲だけ歌詞が無くボーカルはトークボックス越しのスキャットだけです。エムリーのタイトで軽いドラムが心地よいです。

The Real Deal
ジョージベンソンのThis Masqueradeを参考にした一曲。本家より品のない感じですがそこがジョニーらしくて良いです。

Tarzan
洗練されたファンクナンバーですがボーカルのスタイルは昔ながらのトーキングブルース。ワウを使ったファンキーなバッキングとクリアトーンのブルースギターソロは別人のような演奏です。

I Wanna Thank You
フュージョンスタイルのバラードナンバー。まろやかなオルガンとローズにしては妙に安っぽいトーンの多重録音ソロが印象的です。

Lover Jones
ざっくりとしたトーンのファンクブルース