見出し画像

Little feat. Time loves a hero (1977)

このアルバムの収録をしていた頃はローウェルジョージのスタジオセッションの増加とドラッグ依存の悪化でバンドでの活動が思うようにいかなくなっていたため、ビルペインとポールバレル(バレア)が中心となって作られています。以前からローウェルとポール=ビルで意見が合わないことが多々あったようですが以前はややローウェルが優位だったバランスがポール=ビルに傾いた印象がします。そのせいか以前のような泥臭いサザンロックではなくフュージョンやファンクの要素を取り入れた軽やかなサウンドになっています。結局このアルバムがローウェルジョージの生前にリリースされた最後のスタジオアルバム(ライブ盤を含めると次作ウェイティンフォーコロンブスが最後)になってしまいました。

メンバー
ローウェルジョージ:ギター、ボーカル
ポールバレル:ギター
ビルペイン:キーボード、マリンバ、ボーカル
ケニーグラッドニー:ベース
サムクレイトン:ベース、ボーカル、ボーカル
リッチーヘイワード:ドラム、パーカッション、ボーカル

ゲストメンバー
パトリックシモンズ:アコースティックギター、バッキングボーカル
マイケルマクドナルド:バッキングボーカル
ジェフ“スカンク”バクスター:ドブロギター
フレッドタケット:ギター、マンドリン
TOPホーンズ(レニーピケット、スティーブ“ドクター”クプカ、エミリオカスティーリョ、マイクジレット、グレッグアダムス)
ニックデカロ:ストリングスアレンジ

Hi roller
TOPホーンセクションがかっこいい暑苦しいアップテンポのファンクナンバー。なんとなくサンタナっぽい感じもあります。 

Time loves a hero
レゲエビートを取り入れたまったりしたロックナンバー。個人的にはリトルフィートの曲の中でも5本の指に入るくらい大好きです。

Roket in my pocket
力強いセカンドラインのビートとウェザーリポートっぽいキーボードをミックスしたファンク。リトルフィートらしい泥臭さもあります

Day at the dog races
スパニッシュギターをイントロに使った曲で(おそらくシンセで似た音を作っている気がします。)本編はウェザーリポートとかサンタナがやりそうなファンキーなフュージョンです。

Old fork boogie
リトルフィートらしい泥臭く気怠げなブギウギ調のサザンロック。男くさいコーラスもいい感じです。

Red streamliner
グルーヴィーなベースがかっこいいファンキーなロック。びっくりするぐらいコーラスがリトルフィートらしくないですが声質的にもドゥービー組が歌っているはず

New delhi freight train
リトルフィートらしいミドルテンポのレイドバックしたロックナンバー。セイリンシューに入っていても違和感がなさそうな曲です。

Keepin’ up with the Joneses
TOPのホーン入りのジャジーなミディアムナンバー。途中で入るサックスソロがたまらなくかっこいいです。

Missin’you
ポールバレルがボーカルを取るフォーキーなカントリーナンバー。カントリー調のコーラスが印象的です。