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Chase (1971)

 今日はブラスロックバンドのチェイスを紹介します。チェイスは他のブラスロックバンドとは違いホーンセクションがトランペット4人というシンプルな編成です。シンプルなアメリカンロックをベースにファンクやジャズの要素を少し混ぜたサウンドは聴いていて楽しいです。
 リーダーのビルチェイスはメイナードファーガスン、スタンケントン、ウディハーマンのバンドでリードトランペットをつとめるも何故かロックに転向し1970年にチェイスを結成。しかし、わずか2年で解散。1974年に再結成するもツアーの途中飛行機事故でリーダーのビルチェイスを含む4人が死亡したため解散してしまったとても惜しいバンドです。

メンバー
ビルチェイス、アランウェア:トランペット
テッドピアースフィールド、ジェリーヴァンブレアー:トランペット、ボーカル
フィルポーター:キーボード
デニスジョンソン:ベース、ボーカル
エンジェルサウス:ギター、ボーカル
ジェイバリッド:パーカッション
テリーリチャーズ:ボーカル
フィルはズートシムズ、ジェイはビルエヴァンスとの共演経験があるジャズ出身のメンバー。デニスとエンジェルはジャニスジョプリンと共演経験のあるロック出身です。

Open up wide
フーのボリスのクモ野郎みたいなベースラインがかっこいい曲。ハイテンションなトランペットがワクワクします。

Livin’ in heat
スウィンギーなロックナンバー。ワウギターがかっこいいです。

Hello groceries
力強くファンキーなナンバー。途中演奏がドラムとトランペットだけになるところがとてもかっこいいです。

Handbags and gradags
ロッドスチュアートやクリスファーロウもカバーした曲。メロディはあまりアレンジしていませんがハイテンションなトランペットが印象をガラっと変えています。

Get it on
チェイス1番のヒット曲。ハイテンションな演奏はもちろん早口言葉みたいなボーカルもかっこいいです。(Tレックスの曲とは別の曲で当時アメリカではTレックスの方は曲名が変更になったそうです)

Boys and girls together
ベースラインがかっこいいミドルテンポの曲。

invitation  to a river
 ここからはブラスロックバンドらしく組曲です。

Two minds meet
ジャジーにスウィングするロックナンバー。ベースソロで終わるのが好きです。

Stay
物悲しくも重厚な雰囲気のバラードナンバー。

Paint it sad
ジャコパストリアスのようなめちゃくちゃかっこいいベースソロから始まる曲。

Reflections
前半はちょっと実験的な雰囲気の曲。後半は熱く盛り上がるロックナンバーです。

River
切なげなバラードからトランペットが入ってジワジワと盛り上がっていくナンバー。