Herbie Mann - Latin Mann(1965)
ラテンジャズを得意とするハービーマン。本作はコロムビアからリリースした唯一作でディジーガレスピー直系のビッグバンドを従えた王道のアフロキューバンです。オリバーネルソン指揮のアレンジのグルーヴィな演奏はハービーからキレのいいソロを引き出すのに成功しています。また選曲の良さもあり気に入っています。
メンバー
オリバーネルソン:編曲、指揮
ハービーマン:フルート
カーメルジョーンズ、ジェリーカイル、ジョーニューマン、アーニーロイヤル:トランペット
ジャックヒッチコック、マークウェインスティン:トロンボーン
クェンティジャクソン、トニースタッド:バストロンボーン
ジミーヒース:テナーサックス
ダニーバンク:バスクラ
アールメイ、ボビーロドリゲス、デイブパイク:ベース
チックコリア、チャーリーパルミリエリ:ピアノ
ブルーノカー:ドラム
ウィリーボボ、トミーロペス、ウィリーロドリゲスカルロスハタートバルデス、
ホセマニュエル、ラファエルデビラ、カルロスディアス:パーカッション
レイモンドサルディニス:パーカッション、ボーカル
Let’s Boom Chity Boom
Comin’ home baby風のベースラインがかっこいいラテン風のインストR&B。chity boomはハービーが考案したラテン風のR&Bのことらしいです。
What’d I Say
レイチャールズのカバー。オリジナルよりもアップテンポのハイテンションなジャズにアレンジ。後半ハービーがレイをホーン隊がレイレッツになって掛け合うアレンジが面白いです。
Señor Blues
ホレスシルバーのカバー。素朴なパーカッションやホーンが熱くハービーを煽ると最初はクールだったハービーのフルートがだんだん熱くなっていきます。ダーティなジミーヒースのサックスソロもまたいいです。
Bijou
ウディハーマン楽団のヒットナンバーのカバー。キャッチーなメロディでとても楽しい一曲です。
Jungle fantasy
ジャズというよりエキゾチカのような一曲。ジャズらしさはないですが捲し立てるようなフルートやミステリアスなピアノやパーカッションはとてもかっこいいです。
Watermelon man
ハービーハンコックのカバーですが本家ではなくモンゴサンタマリアのバージョンをもとにしています。トランペットソロを取るのはカーメルジョーンズです。
Interlude
ゆったりとしたグルーヴが気持ちいいバラードナンバー。作者はフランクシナトラのアレンジャーでもあったピートルゴロでスタンケントンがヒットさせています。
The jive samba
ナットアダレイの曲。サンバとソウルをミックスした曲の良さを活かしてを上手くアレンジしています。デイブパイクやカーメルジョーンズがソロをとっています
Ave Maria Morena
キューバの音楽家のFクルベロの曲で多くの人がカバーしています。スペイン語のボーカルが入った陽気な演奏です。
Manteca
ディジーガレスピーのカバー。この曲はどのカバーも分厚いホーンとバラエティ豊かなパーカッションが楽しいので個人的にはこの曲が入っているアルバムは大体当たりです。