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Joe Cocker. S,T(1970)

ジョーコッカーはあるミュージシャンと出会います。その名はレオンラッセルといいLAでセッションミュージシャンをしていたもののソロ活動を始めた自身の故郷であるアメリカ南部の音楽の要素をたっぷり含んだ音楽が注目を集めていました。ジョーなのかプロデューサーなのかはわかりませんが新作の製作を彼とその仲間に依頼。ジョーコッカー=スワンプロッカーのイメージがここで誕生しました。

メンバー
ジョーコッカー:ボーカル
クリスステイントン:ピアノ、オルガン、ギター、アレンジ
レオンラッセル:ピアノ、オルガン、ギター、アレンジ
ヘンリーマッカロク、クラレンスホワイト:ギター
スニーキーピート:ペダルスティールギター
アランスペンサー:ベース
ブルースローランド、ポールハンフリー:ドラム
ミルトホランド:パーカッション
メアリークレイトン、ボニーブラムレット、リタクーリッジ:コーラス
メンバーは前作のようなオールスターセッションではなくグリースバンドを中心に足りないところをレオンラッセルや彼の人脈で補うという編成です。

Dear Landlord
ボブディランのカバー。タイトなリズムがかっこいいアーシーなロックナンバー

Bird On The Wire
レナードコーエンのカバー。フェイザーをかけたメロウなエレピが美しいスワンプロックナンバーです。

Lawdy Miss Clowdy
ニューオリンズのシンガーであるロイドプライスのカバー。オリジナルはアップテンポのリズミカルなロックンロールでしたがネチっとしたミディアムテンポのスワンプロックにアレンジしています。ギターリフがちょっとビートルズのI Want Youに似ている気がします。

She Came Through The Bathroom Window
ビートルズのカバーでLawdy Miss Clowdyとメドレー形式でほとんど同じアレンジ、演奏です。

Hitchcook Railway
カウベルのリズムが印象的なカントリーロックナンバー。ソウルフルなコーラスがかっこいいです。

That’s Your Business
ロックらしさのないちょっととぼけた感じの演奏が面白いカントリーナンバー。

Something
ビートルズのカバーでソウルよりの演奏がかっこいいです。個人的な好みかもしれませんがビートルズのカバーはこういうソウル、スワンプ風のミュージシャンのカバーがいいと思うものが多いです。

Dalt Lady
軽快な演奏が楽しいスワンプナンバー。作者レオンラッセルは同じ年にリリースされた自分のアルバムでも演奏しています。

Hallow Little Frend
ジャジーなバラードナンバー。アフリカンなパーカッションが印象的です。

Darling Be Home Soon
R&B風のシャッフルするピアノと控えめなオルガンがかっこいいミディアムナンバー。

ここからはボーナストラックです

She’s Good To Me
軽快なリズムのロックンロールナンバー

Let It Be
ビートルズのカバー。オリジナルに近いアレンジですがボーカルがジョーでストリング、コーラスがなく、リズムがズッシリとしているのでスワンプ色が強くなっています。この曲のカバーでゴスペル、サザンソウル、スワンプ風のアレンジのものにハズレはない気がします。