見出し画像

The Billy Cobham - George Duke band. “Live” on tour in Europe(1976)

千手観音、ジャズ界のジョンボーナムことビリーコブハムとジャズロックからディスコまでなんでもできる器用人ジョージデュークがベーシストにアルフォンスジョンソン、ギターにジョンスコフィールドを迎えバンドを組んだのが76年のこと。腕利きのミュージシャン揃いでジャズを土台にロック、ファンク、ポップを駆け回るサウンドはこの時代ならではと言えそうです。ただジャケットはどうにかならなかったのかと思います。手と頭が合体しているだけでも不気味なのにリアルなタッチなのが余計不気味です。

メンバーは前述の4人とナレーションが1人。裏に全員の写真がありますがギター仙人ジョンスコフィールドがめちゃくちゃ若くてまだ仙人じゃないのが新鮮です。アルフォンスジョンソンは元ウェザーリポート。ジャコに追い出されるように脱退した彼ですがこのバンドに参加するために抜けたという説もあります。

Hip pokets
ヘッドハンターズを思わせるファンキーなナンバー。モダンジャズ風の4ビートやロックのような派手なギターソロを入れたりという展開が面白いです。

Ivory tatoo
キレキレのギターから始まるジャズロックナンバー。手数が多くキレのあるドラムやファンキーなベース、ソウルフルなキーボードも派手なのにギターの邪魔になっていないのがさすが腕利きです。

Space lady
キーボードをSEにジョージがしゃべる曲?英語が分かったり対訳が有れば楽しいのかも知れませんがどちらもない僕にはよく分かりません。

Almustafa the beloved
プログレに近いタッチの壮大なジャズロックナンバー。リードボーカルはアルフォンスとジョージです。

Do what cha wanna
ジョージ作のポップなソウルナンバー。ポップな曲なのに控えめにテクニカルな演奏ができるのはこのジャズ出身者ならではな気がします。

Frankenstein goes to the disco
レトロゲームのSEのようなシンセとドラムソロだけで演奏される不思議な曲。フランケンシュタインディスコに行くというタイトルも不思議です。

Sweet wine
前曲をイントロにした曲。アルフォンスのベースソロとそれに続くジョンのロック風の速弾きギターが印象的です。

Juicy
ダイナミックなドラムがかっこいいジャズロックナンバー。