見出し画像

Marlena Show. Who is this bitch, anyway (1975)

昨日紹介したクインシーのBody heatの次の年にリリースされたこのアルバム。ベアードアイグナーがピアノ、フリューゲルホーン、編曲、プロデュース、ソングライティングを行なっています。べナードなしでは完成しなかったであろう一枚です。LAフュージョンのミュージシャンや腕利きセッションミュージシャンを起用し、ジャズやソウル、ファンク更にはゴスペルやブルースまでもを含んだ内容は名盤と呼ばれるのも納得の一枚です。

メンバー
マリーナショウ:ボーカル、ピアノ
べナードアイグナー:ピアノ、フリューゲルホーン、編曲
マイケルラング、ビルメイズ:ピアノ
ラリーナッシュ:エレピ、シンセ
デニスバドミア、ラリーカールトン、デイヴィッドTウォーカー:ギター
チャックドマニコ:ウッドベース
チャックレイニー:エレベ
ハーヴィーメイソン、ジムゴードン:ドラム

Street walking’ woman
3分近いスキットから始まる曲。聴き取れるほどの英語力も対訳もないのですがおそらくナンパでしょう。スキットの後は疾走感あるファンクビートとスウィングを行ったり来たりする展開が面白いジャズファンクナンバーです。機関銃のようなスラップベース、リズムギター、コンガはこのメンバーでしか出来なかった演奏でしょう。

You taught me how to speak in love
キラキラしたストリングスが印象的なミディアムテンポのちょっと切ないソウルナンバー。

Davy
繊細なピアノと優しく包み込むようなストリングスが印象的なべナード作のバラードナンバー。後半に出てくるほどよくブルージーなギターピッキングがかっこいいです。

Feel like makin’ love
ロバータフラックが歌った曲でソウル、フュージョンでは定番の一曲です。ジワジワとしたグルーヴ、メロウなエレピとリズムギターが心地良いです。

The lord giveth and the lord taketh away
ピアノだけをバックにしたアーシーなゴスペル調の曲。1番長いタイトルの曲が1番短いというのが少し面白いです。

You been away too long
フルートとタイトなリズムがかっこいい曲です。(本当にハーヴィー、チャックのコンビが参加しているアルバムはハズレなしです。)この曲もべナード作です。

You
切ない雰囲気のバラードナンバー。実際の歌詞は分からないのであまり適当なことは言えませんがこのアルバムは曲調や声が孤独感や寂しさを感じる曲が多いです。(そこが好きです)ラリーっぽいブルージーなギターがかっこいい曲。

Loving you was like a party
ほんのりラテンタッチのミディアムナンバー。(この曲も寂しさを感じます)ベースラインがかっこいいです。

A prelude for rose marie
映画音楽っぽい雰囲気のインストナンバー。

rose marie (Mon cherie)
ボサノヴァっぽいリズムの心地良い曲。メロディやストリングス、ホーンは50sのポップスっぽい軽快なタッチです。