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Cannonball Adderley. In Chicago (1959)

本作はメンバーを見れば分かる人もいるかもしれませんがこの頃のマイルスデイヴィスのグループからマイルスを抜いた編成です。おそらく怖い親分がいないから俺たちのやりたいようにやろう!とキャノンボールは言ったのでしょう。同じメンバーで録音されたマイルス作品よりもリラックスした音で曲によってはアフタージャムを聴いているかのようです。

メンバー
キャノンボールアダレイ:アルトサックス
ジョンコルトレーン(トレーン):テナーサックス
ウィントンケリー:ピアノ
ポールチェンバース(PC):ベース
ジミーコブ:ドラム

Limehouse Blues
ピアノソロから始まる曲。初めはゆったりとしたサックスですがトレーンに触発されたのかキャノンボールもアップテンポの激しいソロをとります。ソロはキャノンボール→トレーン→ウィントン→キャノンボールとトレーンのサックスバトルで合間にジミーです。

Stars Fall On Alabama
この曲ではトレーンはお休みです。キャノンボールの繊細なメロディプレイとキャノンボールらしいおおらかなタッチのソロが美しいです。この後のウィントンのグルーヴィかつ優雅なピアノソロやそのバッキングのブラシとスティックを上手に使い分けたジミーのドラムも印象的です。

Wabashi
キャノンボールのオリジナルでスウィンギーな演奏がレトロかつおしゃれな一曲です。ただトレーンはいつも通りです。よく言えば自分のスタイルを崩さない、悪く言えば真面目すぎる彼らしい演奏です。さらにPCもソロをとります。得意のアルコでも長尺でもないので地味ですがPCらしい安定したソロです。

Grand Central
トレーンのオリジナル。アップテンポの少し複雑な曲でキャノンボールも「他はいいけどこれは難しい。親分がいる時と変わらないぞ」とぼやいていたかもしれません。とは言え全員腕利きなのでサラッと演奏しているように聴こえます。

You’re A Weaver Of Dream
美しいバラードナンバー。ゆったりとしたサックスとのしのしと歩くようなベースが印象的です

The Sleeper
ピアノ、ドラムのデュオとベースソロが繰り返されるイントロが面白い曲。キャノンボールとウィントンのアドリブがかっこいいです