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専用機と汎用機の狭間で


専用機と汎用機

専用機と汎用機という視点で設計概念を考えると面白い。

  • 汎用設計(機能・拡張性重視):再利用性が高くなるような要件定義​

  • 専用設計(コスト・能力重視):要件の絞込みによるシステムの簡易化​

2足歩行のロボットは究極の汎用機だ。何をさせるかはユーザ次第でどうにでも使えるが、要件を絞らないと拡張性のみがあるだけで使えないものになる。
専用機として、搬送するためのコンベヤなどを考えると、要件を絞り込むことでシステムを簡易化して、コスト・能力を格段に上げることができる。

このような視点をもって設計を行うと、いかに汎用性を実現しながらコストを抑えるかという観点で設計を進めることができる。

専用設計 vs 汎用設計

牧野先生の本

牧野先生の本はとても自動化を検討していく上では勉強になる。
ロボット嫌いだけど汎用化やフレキシブルラインを検討すると行き着く。
ただ本質的には、汎用化を追求した二足歩行ロボットのようなロボットはおそらく嫌いなのだろう。自動機械機構学の本は改めて読みたいと思う。

ちょうどよい汎用機

世の中の規格化・同質化が進み、専用機の汎用化が進んでいき、そのクロスする場所にちょうど良い汎用機がある。
産業用ロボットの世界では、産ロボットは垂直6軸多関節・4軸ロボット・スカラーロボット・パラレルリンクロボットが汎用機のGoalと考えて間違いないだろう。
+αで汎用化を後押ししていくのが、用途に応じたハンドの開発であると考える。


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