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#2. ライティング力を磨くコツ その1 「情報の取捨選択」

「Webライターの舞台裏」、連載2回目です。

今回は、私が異業種・未経験から転職し、Webライターとして働きはじめたばかりの頃に、ライティング関連でつまずいた点について、ご紹介します。

いろいろあるのですが、特に私の場合は「情報の取捨選択」に苦戦した記憶があります。なので、そのお話を。


私が所属する株式会社Hayakawaでは、リサーチ系の記事を書くことが多いのですが、初期の頃、調べた情報を(わかりやすく)まとめるのに、結構苦労していました。(実は今でも、書き慣れないジャンルの記事を書くときなど、たまにあります…。)

その原因としては、

・調べた情報が、すべて重要なもののように見えていた
・調べた情報をできるだけ原稿に反映させようとした結果、収拾がつかなくなった

という点が挙げられます。

もともと、情報を調べるのにあまり慣れていなかったのですが、金融関連をはじめ、これまで自分にあまりなじみのないサービスや商品について書くことが多く、
「どの情報が必要で、どの情報が必要でないのか」を上手く見分けられませんでした。

テーマ(企画)に沿って調べていると、まぁいろいろな情報が出てくるわけで、当然、そのなかには、今回の記事とは直接関係のない情報も含まれています。
なのですが、調べているうちに、記事に必要な情報がどれなのか見分けがつかなくなり、調べた情報のどれもが、原稿を構成する重要なパーツに見えてしまうんですね。

その結果、

「調べた情報をできるだけ原稿に載せたい」
「この情報もユーザーの役に立つはず!」

という謎の使命感に駆られ、あれもこれもと情報を加えているうちに、原稿の収拾がつかなくなり、その分、文章量もアップ。なかなか原稿が書き終わらない…という悪循環に陥っていました。

こうした場合、大切なのが、
「調べた情報を捨てる」勇気を持つことです。
調べた情報を捨てる=原稿に書かない、ということですね。

多分、ライティングの初心者ほど、何かを調べるのに時間がかかりますし、せっかく調べた情報なので、その情報を捨てるのが勿体ないと思いがちです。

ただ、「情報を捨てる → 悪いこと」ではありません
むしろ、捨てることで情報が整理され、伝えるべき内容がしっかり伝わる記事にできたりします。(極論、最低限の情報だけでも原稿は成立します。)

なので、原稿を書いていて、収拾がつかなくなってきたな…と思ったら、

Step1.その記事のタイトル+想定するターゲットを再確認する
→その原稿で必要な情報は何かを改めて把握する。

Step2.アウトラインを確認し、不要だと思われる情報をとにかく削る(※ある程度の文章量があったとしても)
※本筋とは多少ズレる情報でも、どうしても掲載したい場合は、「コラム」などの形で原稿に組み込む

といった方法を試してみるのがおすすめです。Step2.で削りすぎた…と思ったら、その時点で情報を足しましょう。

ちなみに、原稿をリリースした後に、「どうしてもこの情報を載せたい!」と思ったら、その時に追記すれば良いと思います。Webの場合、紙媒体とは異なり、その辺りの融通が利くので。
あと、今回削った情報で、後日、別の記事を作成するのも一つの方法です。(「別の機会に書けばいい!」と考えれば、情報を削る際、心理的なダメージも軽減されます)

また、原稿を作成する際、いろいろと情報を調べていると、その情報に引っ張られてアウトライン(構成)を変更したくなることもあるかもしれません。
ただ、自分の経験からすると、一度構成を確定したら、余程のことがない限り、構成は変更せずに、原稿を書き進めた方が良いと思います。

私の場合ですが、構成を変更すると、「この構成に変更して良かったのか?」「やっぱり前の構成の方がわかりやすかったかも…」等、原稿作成に余計な迷いが出てきて、迷ったり、悩んだりしているうちに時間をロスしてしまいがちだからです。

リサーチ系の記事を書くことが多い方や、新人のWebライターの方は、原稿作成に詰まった時など、ぜひ参考にしてみてください。


PS.今回の投稿が、2021年最後の記事になります。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
2022年、読者の方に「読んで良かった!」と思えるものを、そして、自分が「書けて良かった!」と感じれるものを1本でも多く投稿できればと考えています。
2022年も引き続き、よろしくお願いいたします。

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