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観音ブログ#2「とうとうたらりたらりら。」

とうとうたらりたらりら。

ちりやたらりたらりや。

たらりあがりららりとう。

鳴るは瀧の水。

鳴るは瀧の水。

日は照るとも。

絶えずとうたりありとうとうとう。

             『翁』

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神武天皇さまが

海から光を見つけて導かれて上陸された

日の本一の、那智の瀧。

4年前ここで、1分近くも幻覚を見た。

「うわわわわわわ!岩肌が!岩肌が!

上に上に昇ってく!!!!!!

ちょちょちょちょ、あの辺

見えてるの私だけなの!??」

2017年、熊野那智大社創建1700年祭の年の

9月の素晴らしい満月の翌早朝

よく晴れて日に照らされる瀧の水飛沫の中で。

岩肌が上に、ごごごごごごごと、蠢くように上へ動いてる。

ように私には見えた。

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その時の写真は取っていなくて。

コレは初めて那智の瀧に行った年の曇りの午後。

今回1月27日に、久々に訪れた。

忝いご縁のもと、御祈願に。

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冬晴れの午後。

昨日までの雨で、冬に珍しいほどの水量と

宮司先生から教わった。

岩は蠢いてなかった。

とうとうたらりたらりら。

ちりやたらりたらりや。

たらりあがりららりとう。

あの幻覚と、翁の詞章と書き並べて

今初めて分かった。

おそらくあの朝はすごい風で水飛沫が舞ってて。

その朝陽の中できらきら。光彩も舞ってて。

水は上がり下がり。

岩肌がめくれ上がり蠢いてた。ように見えた。

あれは水蒸気が起こした光の屈折だったんだ。

ちりやたらりたらりや。

たらりあがりららりとう。

コレ、ここ、この詞章こそ

私も見た観音だ。

とうとうたらりたらりら。

私だけが見た幻覚じゃなかったんだ。。

鳴るは瀧の水。

鳴るは瀧の水。

日は照るとも。

絶えずとうたりありとうとうとう。

でも。

紀元節の夜中に🤣

やっとわかった🤣

昔の人も謡い残して、年頭や吉事に舞うくらいの。

瑞兆を見たんだなあ。。

つづく。


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