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備わるもの

時間が迫っているのにだらだら朝ご飯を食べていたり
お風呂上りの濡れた髪のまま遊び始めたり
おもちゃをどひゃ~と広げたまま放置したり
鏡の前で決めポーズをとっているうちに寝る時間がどんどん遅くなる

これは友人の娘の話。彼女は小学1年生。
親は大変だ。さっさと動いてもらわないと学校だって仕事だって遅刻してしまうし、健康的な時間に寝てもらわないと発育によくないし自分も寝れないし。
そんなこんなで、この娘ちゃんは毎日怒られているそう。

これを聞いて心がきゅううっとした。
なぜなら、この子と全く同じ行動を、いい歳した大人の私もしている(笑)
気持ちがわかりすぎる。

朝ごはんでどうしてもからし増量の納豆を食べたくて、家を出ないといけない時間が迫っているのに食べ始めて、辛すぎて全然食べ進めることができなくて、それでも食べたくて、そうこうしているうちに会議に遅刻した。
毎日そんな感じ♡笑

多分その娘ちゃんも、一生懸命しつけたって私みたいな大人になるから諦めた方がいいよ♡変わらんよ♡と友人に言ってきました。

まあこれはちょっと次元ちがう話かもしれないけど
頭ではわかっていても、どうしてもやってしまうことってある。
どんなに矯正されても、変わらない根本ってある。
勝手にそうなってしまう、みたいなことってある。

ペルビックカールだって(ピラティスエクササイズのひとつ)
背骨1つ1つを動かそうとするものではなくて
本来は、気付いたら勝手に尾骨に他の背骨が1つずつ連動してついていってしまうもの。
無理にやろうとするものじゃなくて、本来は自然に備わっていて、意識しなくても勝手にそうなってしまうもの。
もともと備わるものってある。


別の話。

大好きな人に会ってきた。同業者のAさん。
彼女にはたくさんの熱狂的ファンがついている。

一方で、彼女とは正反対のキャラクターをもつBさんを私は知っている。
真逆だけど、この人にもたくさんの熱狂的ファンがついている。

AさんBさん、どちらにもたくさんのファンがついている。

この真逆さはとっても面白い。
私は自分の好きな方向性があるし、それはAさんの影響をめちゃ受けているのだけど、こういう真逆なものと、そこに多くの人が共感しているのを見ると、やっていることへの迷いが生じたりする
一瞬ぶれたりする

これをそのままAさんに話したら
「Bさんのファンは私のところに来ない。でも私のファンもBさんのところには多分いかない。私は無理はできない。」

自分が全てだなあ(笑)

誰かのやり方を、キャラクターを
単にマネしたところできっと何かが違う

もちろん人生で出くわす様々な刺激で人は変わっていくけれど
いくらでも変われるし、影響を受けあうけど

それでもどうしてもいきついてしまうものってきっと誰しもあるんだろうなって。
それを決めつけて固執するのは違うけど、自分の型をはめ過ぎずに柔軟でいたいとは思うけれど、
変わることのないそれを時には受け入れて、最大限に活かせたら
そこに共感してくれる人がいて共に創造することができたら
とても素晴らしいことだなあって思ったのでした

Aさんは
「クライアントに伝えたい感情的な想いは何もない。ただ素直に取り組んでもらう、過去の経験も知識も脇に置いてもらう、ただそれだけ。」と言ってた。
一方でBさんは“想い”が仕事の全て。

色んな人の色んな在り方を見て
自分の心の反応を観察するのはとっても面白い。
どんなに別物になろうとしても
どうしても心がいきついてしまうもの、自分に備わるものがきっとある。

ひとつ言えるのは
今日もわたしは小学1年生が怒られているのとおんなじことをして
いつものように夫を呆れさせる。

今日も全てに心から感謝です♡

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