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『幸せな孤独な薔薇』 シアターキューブリック(映像鑑賞)

2023年3月18日(土)13時開演
@本所地域プラザBIG SHIP
¥3,500

2021年の公演を映像でみんなで観る会、アフタートーク付き。このトークにマイ推し・首藤健祐が登壇と聞いて。いまは俳優としての活動はお休み中?(やめてしまったのかどうかは不明)らしいので、これを逃す手はないと出張ってきた。
当日は氷雨そぼ降る中を蔵前からてくてく歩く道々、地味なビル街なのにけっこう良さげなお店があって気になった。機会があれば・・・とおもったけど、そうそう来ることはないだろうな。半世紀生きてて、きょう初めて来た訳だし。

『幸せな孤独な薔薇』
作:田嶋ミラノ 演出:緑川憲仁
トークショー+本編上映(あわせて約130分)
■トークショー出演者
眞実 坂本実紅 首藤健祐 緑川憲仁 千田剛士

演目については、当時生で観た時の記事があるのでコチラをご参照くださいませ。 
何度観ても良いお話だ。映像はプロジェクターでスクリーンに映していたのが、縦横比がおかしくてちょっぴり縦長の映像になっていたのが気になったけど・・・。

上映終了後にトークショー。
たった2年前なんだけど、女優おふたりはなんだかグッとお綺麗になっていたなあ。そして首藤さんは相変わらずカッコいい・・・すでにアラ還のはずだが若くてオシャレ~~

トークの内容についてはザッと箇条書きにて。
・劇団初の外部脚本
・演出が初演を好きすぎてあらゆることにこだわりまくった
・こだわりの最たるものが劇中の薔薇を生花にしたこと(ラストシーンは薔薇の香りがすごかったそう。後ろの席だったアタシ、香りは気づかず~)
・そのこだわりの強さ故か、坂本さん(ミサ役)にとって一番つらい稽古だった
・そしてこの役をやったことが、役者としてのターニングポイントになった
・眞実さんの印象的なシーン→ミサと立ち位置を確認するシーン、旦那様と二人のシーン
・自作の詩など、ノバラのギャグがどんどん増えていった
・テッセンが薔薇の花びらを食べた(落ちたのを捌けるためにとっさに口に入れた)
・怖そうに見えた首藤さんが稽古場で一番ふざけていた
・稽古で行うゲームでは西川・首藤の先輩が一番はしゃいでいた
・本番中、冒頭の孫が両親に手を振るシーンで、舞台袖では寸劇が行われていた
・千田さんがお父さん役(お母さんが誰かは不明)で、毎回やっていた
・坂本さんが悩んでいた時に西川さんがくれたアドバイスに助けられた
・(質問)首藤さんをノバラ役にキャスティングした理由
・(答え)すごく迷った! 初演が好きすぎて、コピーに陥ってしまうのを避けるため。首藤さんの執事役もとても素敵になるんじゃないか、と思った
・出演者のリストをもらった首藤さん、「西川さんが旦那様だろう。すると自分ができる役は無いな」と思った

登壇者のみなさんは思い出話に花が咲き、質問はひとつだけで時間切れ。残念。でもおもしろかった。


ちょっと話は変わるけど。
このイベントの翌日、大阪アジアン映画祭で起きたというひどい話を聞いて色々と思った。
ある映画のトークショーで監督が登壇し、質問を募ったところ作品を貶すだけのミソジニー発言があり、周囲もその発言に同調して笑い、監督は涙ぐんでいたという。
なんと腹立たしいことだろう。
今までトーク系のイベントには何度も参加したけれど、こんなことに遭遇したことはなかった。それは幸運だったのかもしれない。まあ演劇の場合、ある程度その作品を好きな人が集まるからだろうけど。攻撃するためだけに数千円から5桁超えのチケットを買う人はいないよね。

でも質問を受けることを考えているのなら、事前に募っておいて、質問の内容をチェックしておくのが得策だと思った。
まれにある頓珍漢な質問や、人気のある役者さんに関することに集中するのを避けるために。良い質問であればそこから実のある話が引き出されたりするしね。
漫然と喋って時間が過ぎるといったガッカリなトークも割とありがちなので、先に質問を募っておけば話す内容が絞れて良いと思うんだけどな~。

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