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スペイン聖地巡礼記録⑤

これは、2015年10月にスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの聖地巡礼を歩いた時の記録で、巡礼前から巡礼後の旅まで①〜⑤のシリーズです。こちらにまとめておこうと思い、お引越しさせることにしました。移動の自由が制限されて2年、旅への郷愁に駆られます。。。

いろいろありましたが巡礼は終わり、⑤はバスクの街と帰路のロンドンの時間を。

巡礼終了後〜San Sebastián〜

巡礼が終わり、
ここからはSpanish Holiday。

もう荷物を背負って
歩かなくていい…
そう思うだけで
身体も軽くなる気がする。

朝、雨のサンチャゴから
空港へ向かい、
Bilbaoまでひとっ飛び。
Bilbaoも、
スペイン北部の海岸線に沿って歩く
「北の道」と呼ばれる
巡礼ルートの通過点のひとつ。
つまり、そこを巡礼路として
サンチャゴを目指して
歩いている人もいるのだ。

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しかし、飛行機なら
1時間程度で到着してしまう。
普段なら考えないことだが、
そういうことなのだ。

Bilbao空港からは
1時間20分程バスに乗って
海辺の優雅な保養地
San Sebastián へ。

19世紀ハプスブルグ家の
マリア・クリスティーナ王妃が
保養地としたことから
高級保養地として
注目されるようになった。

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到着時は雨だったが、
少しずつ雲が消え
久しぶりの青空。
海はまだ荒れて、海岸沿いに
大きな波をぶつけているが、
穏やかになっているのがわかる

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こちらはサンタマリア教会。

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比較的新しい王妃の保養地だからか、
教会も洗練されているように見える。

こちらはカテドラル。

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旧市街地のBarの賑わいさえ、
どこか洗練されているような。。

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翌日もよく晴れて、
空と海が最高に心地よい。

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〜バスクの街 Bilbao〜

眩しいほどの太陽を浴びた
San Sebastián から
バスク地方の要、Bilbao へ。
バスで1時間で市内の
バスターミナルに到着。

ホテルは、市の中心
モユア広場を挟んだ
反対側のため、地下鉄で移動。
とても綺麗で安心して乗れる。

旧市街地から散策開始。
こちらも教会が美しい。

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グッゲンハイム美術館の夕景。

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翌日、Bilbao という街の象徴、
ビスカヤ橋からスタート

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電車で20分ほど、
ビルバオ川の河口で、
鉄鋼・海運・造船で
栄えたビルバオの象徴。

橋の設計者は
パリのエッフェルさんの弟子。
橋・塔の規模や用途が
違うので比較は意味なし。。
ただ、建設当時としては
画期的だったのは間違いない。

Bilbao Card がこの鉄橋の
徒歩とゴンドラによる往復切符を
含んでいるため、
そのとおりに往復してみることに。

しかし・・・

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さすがにこの高さ、
足がすくんだ。。。

しかし、特に揺れることも
なかったので、
直ぐに慣れ、スタスタと
橋の中央へ。 ふ〜。

しかし、常に片手は
橋のどこかをしっかり掴み、
真下は絶対に見なかった。。

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河口側は綺麗に整備され、
ヨットハーバーもできて
新興のの高所得者層が
移住してきているような雰囲気 。
こんな海洋レジャーが
日常で楽しめるライフスタイルは
高所得者の関心を引くのは
自然な流れだろう。

レジデンスも高級な雰囲気で、
引退夫婦も多そう 。

そして、ヨットハーバーの
直ぐ側に絵画が何とも美しい
教会があった 。

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市街地の中心から外れているので、
ガイドブックにはまず紹介されず
ひっそりと建っているけれど、
本当に美しい教会だった。

こういうタッチと色彩の絵画だけで
構成された教会は初めてだ 。

さて、現代のビルバオの象徴といえば
グッゲンハイム美術館 。
鉄鋼・海運・造船といった
19世紀産業の衰退とともに
輝きを失った街が
アートによる都市復興を掛けて行った
プロジェクトの目玉がこの現代美術館。

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この日も、朝は雨混じり。
午後から快晴となって
光を反射する外壁で覆われた美術館は
太陽の角度と空の色によって
刻々と色を変えて行く。

それが、ビルバオ川と
周辺一帯の公園や遊歩道と
しっかりと調和している 。
奇をてらっていると
酷評する向きもあるけれど
私はそうは思わなかった 。

ただ、現代美術は型にとらわれず
展示も評価も難しい。
建造物としての評価と
現代美術館としての評価の
バランスは難しいのかもしれない 。

私にとって現代美術は
自分の好き嫌いでしか
理解できないので、
正直、むずかしい。。

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最後に、フニクラの丘からの夕景。

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気まぐれ一人旅のため、
食事はほとんどBarでピンチョス。
こちらのピンチョスは、
パンが小さめのものが多いので
4~5個ぐらい食べてしまった。

メニューで説明されるより、
実物を目の前で見て注文できるので
分かり易くて楽。
しかもreasonable。
そして、なんといっても
楽しい ♪

2泊のビルバオも
あっという間に終了。
翌日から、日本に向けて
移動開始。

〜帰路 ロンドンでCARMEN鑑賞〜

長いスペインの旅から帰途へ。
ロンドンで1泊。

まだ足も痛み、スペイン旅行で得た
閃きやメッセージをまとめるために、
ホテルに籠もることも考えた。
休むことも大切。でも・・・

今回の旅は最後まで
刺激的なものにしよう。
ロンドンらしい
どんよりとした空だけど
ホテルに籠っていても楽しくなし・・・

ということで、まず電車に乗り、
本日のイベントを調べていたら、
Covent Garden にある
Royal Opera House の
本日の演目が、
なんとオペラのCarmen!

ふと自分の足元を見ると、
巡礼中にずっと履いていた靴
そしてジーンズ

そもそも今回の旅に
オペラなんて文字はなかったし。

しかし、ほぼ天井桟敷のチケットが
1枚だけ残っていた。
これは、私のために残っていてくれた
チケットと考えるしかない。

ホテルを出る時には
オペラの「オ」の字も
頭になかったのに、
目的地はオペラハウスになった。

金曜日だったこともあって
Piccadilly Circusは人。人。人。
そして、ハロウィーンの前日
だというのに
街は既にクリスマスモード。

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Pubもレストランも様々なお店が、
まさに稼ぎ時。
やはりロンドンの街の
規模は違うのだ。。

人をかき分けて、
オペラハウスに到着し
チケットを受け取る。
やっぱり嬉しい ♪

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Royal Opera House のHPより

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この写真で、今自分がいるシートが
天井桟敷の直ぐ下だとわかる。。
チケットには
「Restricted view 」
とは書かれているけれど
歌手が舞台のギリギリ端で
歌う以外はちゃんと見えるし
ジーンズにスニーカーでも
気後れしない席だし、
Lucky ! Lucky !!


いよいよ今回の旅もおしまい。
最後にヒースロー空港の
クリスマスツリーで完了。

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