無題


私の心を満たしてくれる存在がいるだけで、
きっとわたしは幸せなんだと思うし、
これ以上の幸せを強欲に求めるのは烏滸がましいのではないかと思う。


だって今まではこの幸せすら掴めなくて、
苦しくて孤独な思いをしてきたのだから。


わたしの求めていた、ふとした日常を
一緒に実現してくれる友人がいるということを
決して忘れることのないようにしたい。


わたしの求める日常を日常にしてくれる友人たちを蔑ろにして、
その先を求めてしまったら、きっとどこかで傲慢だと神様からバチが当たると思うから、


今の幸せを、きちんと噛み締めていたいと、思う。


けど、大好きだからこそ、きっとどこか怖いと思ってしまっている。
この私でいなければこのかけがえのない存在である友人たちが、離れていってしまうのではないか、と。
この友人たちは、人が求める言葉を伝えることをすごく得意としているから、私が求めている言葉を見透かされているだけなのではないか、と。


そんな感情は友人にとって失礼極まりないということはわかっているけれど、
どうしても自分のことを
「そこまでに値する価値のある人間だと思えない」
と思う。思ってしまう。


あぁ、何も考えず、ただこの人たちが好きだという感情だけで生きられたらいいのに。

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