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12. ユニバーサルレストラン「ル・クロ」とつながる

つながるはちうえプロジェクトを応援していただき、いつもありがとうございます。お蔭様でプロジェクトは毎月1回の出店活動をベースに順調に回を重ねてきました。

今回は、ケアラーみゆっことムスコちゅうさんのその後、そして今回新たにつながるご縁があったユニバーサルレストラン「ル・クロ」でのセミナーで学んだことを書いてみました。読んでいただけると嬉しいです!


ケアラーみゆっこ、どこへ向かっている?

「見え方、聞こえ方、感じ方、捉え方は人それぞれ。互いの違いを尊重し、相手が大事にしていることを大事にする」、改めてそんな関係性を拡げていけたらいいなあと思い、つながるはちうえプロジェクトを進めてきました。

生まれつき発達がめちゃくちゃ緩やかな我がムスコ。抱っこするとだらりとした印象の赤ちゃん、首すわりも寝返りもお座りも自立歩行も人の2倍かかって発達していきました。どこを目指して子育てしていいのか右往左往しながら、ムスコが中学生のころ、親子でつながるはちうえ屋さんを出しました。

つながるはちうえプロジェクトで見たい未来はこんなイメージ

絶対目標

「やりたいこと」があることが幸せ。
ムスコの「やりたいこと」をやる。
休みの日にムスコが一緒に遊びたいと思える友達がいる。

最高目標

お互いの違いを尊重し、多様性に肯定的な社会環境が拡がる。

こんなイメージを想いながら、つながるはちうえプロジェクトをやってきました。(2021年11~非定型発達のムスコとケアラーのじぶんが社会とつながるにはどうすればよいかをquest探究。2022年3月から虹色まるしぇにて出店中)。

つながるはちうえプロジェクトをやってきて今はこんな状況

絶対目標について

つながるはちうえ屋さんに、ムスコの中学時代にできた友達が毎回必ず遊びに来てくれるようになりました。そして、毎回二人で、このお店を応援してくれる飲食店でランチするようになり、さらに、二人で地域のイベントへ遊びに行ったり、他の飲食店でランチするようになりました。少しずつ、二人で遊びにいける範囲を拡大中。

最高目標について

虹色まるしぇ出店仲間やご来店くださるお客様たちににさりげなく我々親子のことを見て知って受け容れてもらっています。

新たなつながりをquest探究することになりました

ムスコまもなく17歳。
母というコンフォートゾーンでは収まりきらない年頃です。つながるはちうえプロジェクトの冒険に出たことで拡大したのは主にケアラーである私のコンフォートゾーンなのかもしれません。ムスコは、就労という、母以外に、家族以外に社会とつながる居場所を獲得する時期に差し掛かっています。

そんなタイミングで、一般社団法人チャレンジドLIFE企画による、「【ル・クロ×チャレンジドLIFE 共同プロジェクト】ル・クロ流 働く場づくりのヒントを学ぶ!~ニューロダイバーシティの実践~」というセミナー・交流会に参加しました(2023年6月22日(木) )。

ル・クロ流の場づくりのヒントから学んだこと

オーナーシェフ黒岩功さん

幼少期は体が弱くて勉強も運動もダメだったそうです。しかし、小4の保護者参観日にキャベツの千切りをして「くろちゃん、すごい!」と周りに認められたことで料理人になると決意し、一流のフレンチシェフとして人気店「ル・クロ」をフランスパリ店も含めて5店舗経営されています。

フレンチ×多様性

黒岩さん曰く、飲食業界はアンチ多様性、「できないやつは去れ」という世界。そんな中、スイス修業時代の異文化理解と多文化共生の経験が今展開しているユニバーサルレストランの原体験にあり、そこから飲食×福祉を実現してきたそうです。

脳科学専門家村中直人さん

村中さんは発達支援の専門家で脳科学に精通していらっしゃいます。定型発達と言われる人でも朝型・夜型があったり、人の話を聴くときにメモ取る・取らないがあったりと多様であることを前提に社内の組織づくりを提唱。海外では企業組織内に当たり前に設置されているアコモデーション部門と当事者部門がありを日本の企業にも導入してほしいとおっしゃっています。

一般社団法人チャレンジドLIFE

チャレンジドLIFEは多様な子育て当事者のワーママが設立した一般社団法人。我が子の将来を見据えながら、多様性が生かされる仕事を生み出す事業を取材・発信・セミナー企画運営しています。

チャレンジドLIFEのこのインタビューレポを読んで、「ル・クロ」とつながりたい!と思い、その思いが今回のセミナー参加で叶いました。(ちなみに、「ル・クロ」を知ったのは、私が所属する育休・共働きコミュニティikumado代表が大人の社会科見学で「ル・クロ」を訪れ、大感激して私たちに話してくれたことがきっかけです。)「ル・クロ」についていくつか検索した中で、このチャレンジドLIFEの記事が気に入りました。

改めて分かったこと

みゆっこが何を目指すのか

聴覚過敏な友達が私には聞こえないくらいの音に反応して後ずさりする様子に出くわして、「人って、聞こえ方も全然違うんだ!」と気づいたことが、「見え方・聞こえ方・感じ方・認知の仕方は人それぞれ。違いを尊重し、多様性を肯定する関係性を拡げる」という自分の自己実現への原点になりました。そして、そうか!ムスコも私とは見え方も聞こえ方も違うのか!と、我が子のことについて意識し始めたのはかなりの後だしになりました。我が子育ては主観的になりすぎていて自力では気づけないこと多くて、16年間、ムスコには私の見え方や聞こえ方、感じ方、考え方を押し付けまくっていたのだと改めて猛反省。だけど、ニューロダイバーシティの専門家から直接お話が聴けて、自分が気づけたことがありがたいです。

ニューロダイバーシティの道を進んでみよう

自分が進みたい方向はそのままニューロダイバーシティの考え方に沿っていると分かって良かったです。本来、人はみんな違う。誰もがニューロダイバーシティの当事者。ethnic diversityもgender diversityもまだまだ進まない日本。nuero diversityの角度から開いていく道を私は進んでみようと思います。

相手と分かり合えないときがチャンス!

今日からまた、ムスコが言うこと聞いてくれない!ってなったときがチャンス到来!と思って、ムスコの感じ方や捉え方って実際どうなん?って自分に問いかけしようと思ってます。今日からまた、相手に自分のことを受け取ってもらえてない!ってなったときがチャンス到来!相手の感じ方や捉え方って実際どう?そう思ったらワクワクしてきました。相手に向けて指した指を自分に向けることで、互いの関係性は変わっていくのだと改めて思っています。


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