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シロクマ文芸部

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ほぼ毎週参加させて頂いているシロクマ文芸部の記事をまとめました。 ショートショート・詩・短歌、たまにエッセイを書いています。
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#恋愛小説が好き

【シロクマ文芸部】心のバランス~月曜日・140字小説

月曜日が来るまであなたに会えない。寂しさをグッと堪えて週末を過さなきゃいけないなんて。 …

【春弦サビ小説×シロクマ文芸部】さくらのーと

みゆです。 春弦サビ小説に参加します💛 こちらは、1作目のサビ小説です⭐ 春とギターの作…

【シロクマ文芸部】風薫る季節に

 「風薫るから始まる言葉を使って何か創作してくるように。それが宿題だ!」  国語の小牧先…

【シロクマ文芸部】死がふたりを分かつまで

 「花吹雪の刺青入れてる人が出てくる時代劇って何だったっけ?」  「花吹雪というか桜吹雪…

【シロクマ文芸部】朧月が照らす未来

 朧月が周囲をぼんやりと照らしている。境目のない曖昧な感じが現在過去未来をも朧気にしてい…

【シロクマ文芸部】甘くて苦い痛みは春風に乗って・20字小説

春と風は俺と彼女との出会いを運んできた。 春一番は、彼女の帽子を俺の所に飛ばした。 「す…

【シロクマ文芸部】閏年に出会ったら

 閏年にいつも再会する人がいる。  彼は中学の同級生の樹で、私は中学の頃に樹の事が好きだった。その時は付き合うどころか告白もした事は無い。密かに思い続けて、ただのクラスメイトの立場でいる事しかできなかった。あれから私は何人かの人と思いを通わせてきたけれど、なぜか樹の事は心の奥の深くて柔らかい場所にずっと居座り続けていた。  再会する時はいつも偶然に出会う。前回の閏年の時も一人で駅ビルの書店をブラブラしている時にバッタリ出会った。  「深月?久しぶり」  「あ!樹君じゃな

【シロクマ文芸部】梅の花・20字小説

梅の花を見に行こう。既婚の彼からの誘い。 梅林の中は紅や白の花が所狭しと咲き誇る。 恋人…

【シロクマ文芸部】バレンタインなんて雨に溶けちゃえばいいのに

 チョコレートなんて渡さなければよかった。  今日はバレンタインデーだ。好きな男の子にチ…

【シロクマ文芸部】恋愛の矜持【#書き初め20字小説】

棘の恋でも構わない。痛みさえ悦びだから。 君に抱かれる夢を見る。体に感触残ってる。 詮索…

【シロクマ文芸部×曲から一句】眼鏡越しの空と君

 新しい眼鏡は良く見え過ぎて私は少し困ってしまう。3学期に入り引いた席替えのくじはタカヤ…

【シロクマ文芸部】冬の海岸~彼女の場合

 振り返ると、海岸沿いのリゾートホテルの入口の灯りが目に眩しい。まだ夜の明けきらぬうちに…

【シロクマ文芸部】二人の冬の色

 「冬の色ってどんな色?」  息子の竣が画用紙を片手にキッチンで夕食の支度をしていた私の…

【シロクマ文芸部】これもひとつの愛の形~幸せな結末【オラヴ×みゆコラボ企画】

⭐このお話はコラボ企画で書いたお話の続きです。 ✙ ✙ ✙  詩と暮らす事になった時、俺はとても嬉しかったし、心の底から安心できるパートナーと環境を手に入れたと思った。詩は俺の窮地を救ってくれたとても大切な人だ。  俺は前の結婚で、心も体も病んでいたのだと思う。  元の妻は俺をATMとしか思っておらず、家庭の中は冷え冷えとしていた。そんな風だから、息子も俺を憎んでさえいたようだ。いったいなぜそんな風になったのか俺自身よく分からない。元の妻の事も息子の事も愛していたし、