患者さんから衝撃を受けた言葉「3選」とは?
看護師となり3年目の頃だったと思います。
患者さんからの言葉や様子から、どのように接したら
良いのか分からず、困ったことがありました。
今なら患者さんの気持ちが分かりますが、
当時は受け入れられず、衝撃的でした。
3名の患者さんについて、それぞれ紹介します。
①つわり
妊娠初期の妊婦さんが、つわりによる
吐気と食欲不振で入院。
水分も摂れないので、点滴を施行。
においにとても敏感なので、病室は個室へ。
あるとき訪室すると「このイスは排泄物の匂いがする」
と言われました。
私は、どうして良いか分かりません。
匂いませんとも言えないので、「そうですか、イスは他へ移動しますね」
と対応しました。
出産を経験した先輩ナースは、「私もつわりの時期は、匂いに敏感でしたよ」と患者さんに話していました。
出産を経験した今なら、
患者さんのつわりの辛さが分かります。
でも当時は、患者さんの言動が
理解できませんでした。
②何もかも・・・
70代後半男性、状態悪化のため入院。
最期が近づいている状態でした。
身体中の痛みがあり、動くのが辛い日々。
とにかく辛いので、奥さんが来院すると、
当たり散らしていました。
医療者に対しては、そのようなことは
ありませんでした。
あるとき、患者さんと接していると、
「何もかもわからないくらいが良い。
もうボケたいんだ」
しばらく私は、黙ってしまいました。
心の中では「何を言っているの?」と思いましたが、
何も言いませんでした。
当時はそのように思いましたが、確かに今なら
「ボケたいくらい何も分からないほうが良い」
と思う辛いこともあると感じます。
③子どもがほしかった・・・
20代の頃勤務していた病院は、
婦人科系に力を注いでいました。
30代後半の患者さんが子宮腺筋症で入院。
妊娠を希望していたので、子宮を残す手術を希望。
しかし、手術をすると筋腫がたくさんあり、
妊娠を望む子宮の状態ではない。
子宮を全て摘出することになりました。
手術後、患者さんはうつむいた状態でした。
そのまま退院へ。
私は、何も言葉をかけられませんでした。
むしろ20代の私は、これから妊娠をするかも
しれないと思うと、どうして良いか分かりません。
その後の患者さんも気になりますね。
かと言って、出産を経験した私が
この患者さんにどう接するのかも分かりません。
以上のことが、20代の私が
患者さんから衝撃を受けた言葉でした。
看護の場面だけでなく、普段の生活においても
などなど、あると思います。
正解は必ずあるとはいえません。
でも、その場面に応じた言葉かけをしたいですね❗️
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