短編小説「七夕の夜君に会いたい」
私と彼が遠距離恋愛になってから三度目の七夕を迎えた。
先週末に連絡した時には『帰るよ』と優しく言ってくれていたのに、昨日大ゲンカを
してしまった。
急に帰れなくなった言い訳をする彼に
しびれを切らし言ってはいけないコトを、
口に出してしまった。
都会での暮らしが楽しくて、帰って来る気
なんてないコト…
怒りながら電話を切った彼
くやしくて、切なくて、思いっきり泣いた
泣きながら眠った夜、夢を見た
昔の…まだ一緒にいた頃のふたりの夢
縁日の思い出、満天の星空、
楽しかった江ノ島でのデート
夢の中ではたくさん笑った
今日は七夕。想いをそっと短冊に。
願いを託して…
ケンカをしても離れてもやっぱり
”七夕の夜、君に会いたい…"
🌸あとがき
森高千里さんの曲から発想を得て
書きました。
七夕の夜、あなたは誰に会いたいですか?
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