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頑丈で優しくて便利

インスタに載せようと思っていたのですが長くなったのでnoteに。

どうやら元夫、バンドをまた立て続けに辞めたらしく、昨日「よかったら電話がしたい」とメッセージがありました。
普通に「私はしたくない」と返事をしたんですが、好きでもない男と通話するほど暇じゃないし、愚痴も自慢も聞かせたいならキャバクラにでも行ってくれという感じです。

というか、別居して10年近いわけですがまだ他に話を聞いてくれる友達や恋人ができないのか、とかなしい気持ちになりました。
気の毒だけど私はもう嫁でもなければ、ましてやお母さんでもないのだ。
別にバンドなんかやらなくてもいいからふつーに幸せに、元嫁に褒めて欲しくなったり甘えたくならないような充実した生活を送ってほしいと願うばかりです。

私は怒っているわけではないんだけど、もう、彼と関わる気力もなければ優しくしてあげる愛情も持たないということなんですよね。
確かに最初に連絡があったときにはあまりにバカバカしい内容にちょっと煽ってしまいましたが、今はもう、ただ、虚しい。

仕事に誇りがあるならそれでいーじゃん。バンド始めたならそれでいーじゃん。辞めたけど自分は悪くないならそれでいーじゃん。なぜいちいち私に報告するのだ。それが愛情なんかではないことを私は知っています。なぜなら、彼は、離婚に至る生活で私を死ぬほど傷付けたことを、ただの一度も真剣に謝ったことがないからです。
そりゃ、私は一度めの不倫裁判を終えて以来、彼に謝罪を求めたことも責めたこともありません。
彼と一緒に過ごすならそれを許すということだし、別れたならもう関係のないことだから。
しかしもしも向こうに少しなり関係を修復したいという心があるのであれば、たとえこちらが求めていなくても、まず、自分がしたことを謝罪したい気持ちになるものなのではないでしょうか。もちろん、それを私が許すかどうかはまた別の話ですが。

結局のところ、彼は自分を甘やかしてくれていた昔の私がまだそこにいると思っているし、その私というのは彼にとっていくら傷つけても構わない存在なのです。頑丈で優しくて便利なお母さんなのです。
でもそれはね。君への愛情があったから成り立ったものなんだよ。
その愛情を踏み付けて手放したのだから、残念ながらそれはもう跡形もなく、失われてしまったのだよ。

愛は一生ではありません。
ちゃんと温めて、大切にしないと消えていくものなのです。
私も今ここにある愛を大切にしたいなと思います。


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