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大暑を乗り切るパワースポットその一  『歌舞伎座』

大暑を乗り切るパワースポットその一
『歌舞伎座』

西暦2023年8月1日(火)
旧暦水無月十五日
水の日
大暑
土潤溽暑 (つちうるおうてむしあつし)
夏土用13日目

雷鳴と豪雨と共に八月が始まりました。

母の肉体とのお別れから、早二ヶ月。
7月末から、ぼちぼちと、止めていた時間を動かすことにしました。

まずは歌舞伎鑑賞。
七月大歌舞伎千穐楽7月28日

歌舞伎座タワーには、チョコチョコと足を運んでいましたが、
一階席でキチンと観る歌舞伎は本当に久しぶり。

毎年七月大歌舞伎は、團十郎丈が海老蔵丈の頃から座頭を勤める月で、
コロナ前は、昼も夜も出ていたりと、
とても楽しみにしている月でもあります。

今年は一階席は千穐楽だけ取っていて、予定通り行くことが出来ました。

團十郎丈が出演されるのは夜の部のみということで、
夜の部が始まる前には、久しぶりの(歌舞伎を通じて知り合った)友達ご夫婦との歓談の時間を。
そして、幕間にもメンバーを変えて、やはり歌舞伎を通じて知り合った方たちとの、ひと時。

こんな時間が過ごせることに感謝です。

今年の七月大歌舞伎は
昼の部は、
忠臣蔵の外伝とも言える
通し狂言『菊宴月白浪』


前日にネット予約で指定席を取ることが出来る一幕見席で三幕通しで海の日に観てきました。

四階からの眺めは、見えない部分もありますがそこを承知の上で観ると、
舞台全体を上から観ることが出来てとても楽しめます。

もともと『赤穂浪士』のお話が好きなので、外伝として、とても楽しむことが出来ました。

そして、楽しみにしていた千穐楽の夜の部。


『神霊矢口渡』
平賀源内の義太夫狂言。
純粋な娘と極悪非道な父との対比が胸を打つ作品です。

『め組の喧嘩』
團十郎になって演じるのは初めての作品。
海老蔵時代に観させていただいています。
はやい話が、江戸の男たちの意地の張り合いなのですが、、
『火事と喧嘩は江戸の花』という言葉がぴったりの、
江戸っ子の心意気が見られる作品。
出演される歌舞伎役者の人数と声に圧倒されながら、
楽しく毎回見ています。
千穐楽は初めて見たのですが、さすが最終日。
力士と鳶の喧嘩の最後のシーンで、大道具として作られた建物が、
本当に壊されていました🤣🤣🤣
コロナ前は普通だった大勢のせめぎ合いや、口から出す水飛沫を足に吹き付けるシーンなど。
ああ、これこれ‼️と楽しむことが出来ました。

そして、今回の成田屋親子揃い踏みの演目
『鎌倉八幡宮静の法楽舞』
團十郎丈が早替わりで
静御前
源義経
老女
白蔵主
油坊主
三途川の船頭
化生
の七役を演じ、

息子の新之助丈が
提灯
若船頭
竹抜五郎

娘のぼたんさんが
三つ目
町娘
五郎姉二宮姫

を演じます。

鎌倉外れの荒れ寺で、もののけたちが踊り、
静御前が魑魅魍魎に憑依され(團十郎演じる化生)
それを二宮姫と竹抜五郎姉弟が退治(押し戻す)するという、

成田屋親子ファンはもちろんの事、歌舞伎を初めて観る方たちにも楽しめる演目のラインナップではなかったでしょうか。

またこの演目では音楽も聴きどころ満載でした。
お三味線の六法掛け合い。
迫力のある生演奏。

歌舞伎に出会えて良かったと思える、
七月大歌舞伎千穐楽の観劇でした。

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