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マクロビアン薬剤師 葭始生

マクロビアン薬剤師 葭始生

現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って8年目に入りました。

調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』

わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。

本日は
旧暦弥生八日
晴明
虹始見
西暦2021年4月19日

七十二候はまためぐり、
明日20日から
二十四節気も『穀雨』となり、
その初侯の七十二候は『葭始生』(あしはじめてしょうず)

水辺の葦が芽吹きはじめる時期となります。

葦はイネ科の多年草で、夏に背を伸ばして、茎の高さは2〜3メートルまで成長するといいます。
秋には淡紫色の穂をつけて、美しく風になびく様子を楽しむことができます。

春に芽吹く葦の若い芽は、尖っていてまるで牙のように見えることから、
『葦牙』(あしかび)と呼ばれ、春の季語として俳句の世界では親しまれています。
『葦の角』(あしのつの)、『葦の錐』(あしのきり)とも呼ばれています。

『葦』は屋根簾(すだれ)、紙や生薬などに使われています。

『葦』の根茎部分は、『蘆根』(ロコン)という名前の生薬として、
利尿、消炎、止瀉などに煎じて用いられてきました。

また、春先の『葦』新芽は、食用にも使われていたようです。

『葦』はしばしば「ヨシ」とも呼ばれますが、
これは『葦』(あし)が「悪し」につながることを避けての呼び方と言われています。

『葦』は何度倒れても、茎が柔軟なので折れることがありません。

そして、真っ直ぐ上を向いて成長を続けていきます。

今、色々な状況な方がいらっしゃるかと思います。

本当に先が見えない状況です。

しかしながら、水辺にまっすぐ成長を続ける葦のように、柔軟に折れることなく前と上を向いていきたいものです。

なぜならば、人間は考える葦なのですから。

『宇宙の無限と永遠に対し、自己の弱小と絶対の孤独に驚き、
大自然に比べると人間は一茎の葦のようなもので、
最も弱い存在である。しかし、人間は単なる葦でなく『考える葦である』」

ーパスカル(17世紀のフランスの哲学者)

『葦』の花言葉 「考える」「哀愁」「音楽」

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