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新月

「今日って、新月なんだよなー。観測しやすいかな」と長男、天文好き。
「あー、大潮だねぇ。満ち引きあるからヒラメが入ってくるかな」と次男、釣り好き。
「え?獅子座の新月だよね。ボイドタイムっていつだっけ?」占い好き。

同じものを見ているはずなのに、でも見えているものは人によって違う。
1つの事実と、人それぞれの真実。面白いね。

私が学生の頃、月を見て。
ある理系の子が月までの距離を測りたいと言ったんだよね。
文系の私なら、月を題材に物語作って、詩を書いて、メロディをつけるなーとそれを聞いていました。
月の写真を撮ったり、絵にしたり、もし美系の才能があったらそうする人もあるかもね。

何がその子の琴線に引っかかって、どの経験がその子に興味を抱かせるのか、分からないから。最初の一歩になるよう、色々試してみせるのが好きです。

せっかくなので、私が作った物語を。

昔、月には水がありました。
その頃。月の皇子は、美しい海の姫様をとても愛おしく思っていました。二人はとても仲良く暮らしていました。
ところが、ある時、地球がやって来て、無理やり姫様をさらっていってしまったのです。
地球と海の間には沢山の命が生まれましたが、今でも海は月に惹かれていて、それで潮の満ち引きを繰り返すのです。

これ英語のクラスで作ったので、原作は英語だったんですよね。ネイティブの先生に月の皇子をshe と直されたけど「Luna って女神だもんなー、日本は月読皇子だから月は男神なんだけどなー」と思いつつ英語で説明出来なかった苦い思い出があります。

さて、今宵、新月。
貴方の興味関心は何処にありますか?

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