お迎えするてぃんくる「恋夜茶会」で受けた衝撃

先日推しのなつめえり先生がVtuber活動3周年記念で出した歌ってみたでいい大人がボロボロ泣いてた深雪えるです。

「たとえば貴方が忘れたとしても」と併せてもまたいいんだこれが・・・。

今回は長くお蔵入りにしてた本命の契約した版画のお話になります。
文章がまとまらずSNSで神絵祭行ってから書こうなんて悠長に言ってたら前回の記事でとある誤解を招いていたことが発覚し、こうして記事を書くに至った次第です。

自分で読み返してたんですが、うん、こりゃ誰もが前回の記事で紹介してたnecömi先生の「キミに奏でる」を契約したように見えるわ。
でも変に修正すると当初伝えたかった部分がなくなってしまいそうなのもあり、自戒の念も込めてそのままにしときます。

言い訳ではないですが、「キミに奏でる」は正直盆までには販売可能な分は売り切れると思ってるくらいには良い作品です。割と本気で契約を検討に入れてた作品です。
ちなみにですが、60だったか70だったかがいわゆるエディションNoの枚数ですが、あれはあくまで刷る枚数がそれだけあるよという意味で、実際にはそこから15~20枚を引いた枚数しか販売されないのであしからず。
その15~20枚は店舗保管用の分と作家さんの分、あとはわかりませんがもしかしたら災害対応の取り換え用とかかな?
アールジュネスさんの店舗やイベント会場で金額が「参考出展」となってるのは要はその販売可能な分は全て契約されましたということです。
買うかどうか金額以外に何か悩ましい点があるくらいなら一度冷静になる時間を用意すべきというのが私の勝手な持論ですが、
一応契約可能なだいたいの残枚数は聞いた方がいいかも。

契約作品 てぃんくる「恋夜茶会」

はい、こちらがタイトルにもあった今回契約した版画になります。
実際にはてぃんくるのはるかぜせつな先生となるのでしょうがわかりやすさも兼ねて私の記事ではてぃんくる先生と呼ばせていただきます。

厳密には契約を決めたのは「DX版 恋夜茶会」になります。

最初の出会いでは


本作品は3つのパターンがあって、ベーシック?なもの、今回私が契約した上記のものともう一つあります。
イベントで見た時作品名の札がなかったのでそれがどう呼称するのかはわかりませんが、多分一番力入ってるやつで、サイズが大きく、版画の重さはなんとびっくり12Kg!
最初に見たいと申し出た時担当のMさんが重そうに持ってきてくださったのは覚えております。
それがその日最初にイーゼルで拝見させてもらった版画だったと記憶しています。
勿論サイズによるものもあるのですが、一際輝く作品でした。

絵については後に詳しく感想を書かせていただきますが、
かなり興奮しながら見ていましたが正直その時は契約する気はありませんでした。さすがに大きすぎるのと価格を聞きたくなかったからですね。
版画展に足を運んだ方はご存じの方も多いと思うのですが、てぃんくる先生はアールジュネスの看板作家さんで今年作家として25年目を迎える超大御所のお方です。
作り出す世界のクオリティはどれもてぃんくるワールド全開!って感じの構図とお値段です。
定価100万とかは珍しい話ではなく、ですがその価格に見合うだけの完成度の作品です。

その日は何故かそれだけ作品名、刷る枚数、価格の札がなかったので純粋に作品を楽しみたいなぁという気持ちでした。
金額については大体の版画は額見ても楽しめるんですがさすがに0一つ増えちゃうと気がかりになっちゃいそうで・・・。
作品名を聞かずにどんなシチュエーションなんだろうと思いを馳せながらライトを当てるのはまた楽しいです。
どこも美しいのに、光を当てる角度で煌めき方がまた変わる、どこを切り取ってみても美しい世界。

ただ、この時は常に右上もしくは左上から店舗に用意されてるライトを当ててました。
理由は経験上白色の光量の強いライトでないと加工の部分の輝きが弱まってしまうと考えていたからでした。
なのでどの作品も基本いずれかの角度から白色でライトを当て、対角などからアクセントとして違う色のライトを当てた時の変化を見ていました。
あまりに見るポイントが多すぎてどこから光あてるのがいいか迷子になって結局単色でじっくり鑑賞してた・・・。

見たい方も他にもいらっしゃるでしょうし、私も他の作家さんの作品を見たいという気持ちがあったので3~40分くらいでいったん下げてもらいました。
勿論すぐにそれが誰かの席に移動したのは言うまでもありませんね。

それでいくつかの作品を時間の許す限り見させていただいて衝撃を受けたのが前回の記事で書いていたことですね。

どうしてもあのてぃんくる先生の絵がどうなるのか見たい。
ただ、感銘を受けた作品がどちらも縦型の作品なので下からのライトが上手く映えたのですが、「恋夜茶会」は横長でさらにあの大きさだとどうしても全体をカバーしきれそうもないよなぁというのを紹介した作品で受けた感想を合わせてお伝えしたら、
それでしたら少し待っててください!と裏に引っ込む担当Mさん

私は知っています。ああ言ってMさんが裏に引っ込んだ時、大体次にはとんでもないものを出してくるのを。その前の週のふーみ先生の版画展の際もこっそり先行公開で「キミに奏でる」を出してきたのもMさんです。
(まぁ、その時も招待制イベントはあったっぽいので便乗といった方が適切でしょうか)
多色ライト当てたいので来週じっくり見ますと約束してこの日多色ライトで見てあの衝撃を受けさせてきたわけなので本当にいい意味でずるいお人。

「DX版 恋夜茶会」との邂逅


今度は何をしかけようというんだ・・・と思ってたら持ってきたのが「DX版 恋夜茶会」でした。

大きさは縦71cm、横97.4cm、重量5.5kgで単純に重さだけで見れば半分くらいのサイズ感。
他の作品より一回りだけ大きいくらいですかね。

作品について

あくまでにわか見解なのでもしこれがてぃんくる先生のファンに見られてたら怒られるかもしれないんですが、てぃんくる先生の作品って私の中でどこか肖像画っぽいというか、絶対的な主役が女の子で、背景や装飾はあくまでその娘の世界観を際立たせるものが多いってイメージが強いんですよね。ストーリー性というよりテーマに極振りしたイメージとでも言いますか。

それがてぃんくるワールドを引き立てていて多くの人を魅了しているのはもちろん間違いないですが。

ただ、そんな中この作品はちょっと他と違う感じでした。世界観がまずあって、そこに自然な形で少女が溶け込んでいる感じ。
あくまで主役は紛れもなく彼女ですが、いろいろストーリーが思い浮かんでくる。
改めてまずはじっくり単色ライトで再び作品を鑑賞。元の良さをきちんと受け止めないまま多色ライトを使うのはもったいないというほどの出来。

少しおぼろげながら確かに輝く光をもたらす三日月、氷柱のような木々、宝石のような果実、それに負けないようなキラキラと輝く星空。
そんな空間に溶け込む白と水色を基調としたドレスを着た、おしとやかに、しかしどこかあどけなさを感じる狼の耳の少女が降りてくる。
そんなただでさえ文句のつけるところが見つからない世界を鮮やかに演出する細かいところまで練りこまれたミクスドメディア加工。

それが織りなす存在感と煌びやかさは不思議で素敵な空間が目を開けたら突如絵を飛び越して目の前に現れたかのように錯覚してしまうような。

三日月の輝き、少女の雰囲気、背景の葡萄、どこへライトを当てても美しい。角度の正解がない。どこから見ても綺麗。光・目線、どこに焦点を当てたかでその世界の輝きが変わり、しかし決して世界観そのものを変えずに変わる雰囲気。

恋夜茶会とあるけど、相棒なのかお付きの執事にも見える狼に迎えられ、これからお茶会に行くようにも見えるし、こっそり抜け出して二人だけの特別な空間にきたようにも思える。
その二人は狼とこの少女かもしれないし、違う誰かかもしれない。
もしかしたら見ている私を招待してくれた茶会に登場したという状況にも見える。

煌びやかな世界に降りてきた狼の耳を持つこの少女は人間の世界の茶会というものにあこがれてこの姿になっているのかもしれない。

ここまで幻想的という言葉がぴったりの世界があるだろうか。

書き出すときりがないのでこのくらいに留めておきますがとにかく凄いの一言。

これがグラデーション発光したらどうなるんだろう。
やっぱこの作品は頭一つ抜いて凄いクオリティですし部屋に飾るのにもちょうどよい大きさですねーなんて談笑しながら絵の中央下から真上にライトを当てるようセットしてグラデーション発光モードにしてさぁどんな変化を見せるんだろうとワクワクしながらおもむろにもともと当ててた右上からの白色ライトを消したとき

おしゃべりがピタッと止まりました。

代わりに聞こえてきたのは私と担当Mさんのスゥーっと息を飲む音。

想像をはるかに超える言葉にならない世界がそこにはあった。

素敵な冬のモチーフを纏ったような彼女とその世界、それが目の前で色鮮やかに変化する瞬間。
グラデーション発光なのでパッパッとすぐ色が変わるわけでなくジワ~っと色が変化していくのですがその度その度に全身に立つ鳥肌。誇張表現でなく色が変わるたびに否応なしにぞくっと震えあがるその鮮やかな幻想的な情景。
その度に「やば・・・」とか「これは・・・」とかがこぼれる程度の発声しか出てこない。

やっと私がまともに言葉を話せるようになったのは1分ほど経った頃でしょうか。
「これヤバいです・・・鳥肌がもうとにかく凄くて・・・言葉が出てきません・・・」
と私がか細い声を絞り出して言うと

「えるさん(仮称)、私も同じこと考えてました・・・」とMさん
割と商売としてのおべっかとかではなく純粋にそう思ってたのではないかと思います。あくまでそう思ってるだけかもしれませんが。

完全に正気を取り戻すのにはそこから5分くらいかかったでしょうか、

私がここまでなったのは「たとえば貴方が忘れたとしても」以来でした。
他の作品も凄い魅力だけど何かあと一歩魂に踏み込んでこない、私が版画に求めてるものか絵そのものに求めてるもののどちらかが何か足りないような。
条件だけで言うと先日紹介した作品は満たしているけど直感というか強烈に惹き込まれるような何かが。
ただ間違いなく言えるのは
これを私の中で超える作品は今この会場にはないということと、
どうしてもこの幻想的な特別な空間と共に生活したい、
これを迎えなかったら一生後悔する、
ということだけ。

もう気になるのは値段だけです。

そして契約へ

恐る恐る担当のMさんに「すみません、とりあえずこれ契約するとしたらの詳細(販売枚数、金額などのこと)をお伺いしてもいいですか?」
と聞いて少々お待ちくださいと確認で再び裏に行くMさん。

100万くらいだろうなぁ・・・。さらに額装とか乗せると更に増えるわけで・・・何回分割で払うか・・・でも手数料が・・・いやでもこれを契約しないという選択肢はもうすでに無いよなぁ・・・
なんて考えてるとMさんが間もなくいつもの作品名等が記載されてる札を持ってきてくれました。

そこに記載されていたのは「60万」という額でした。
思ってたよりずっと安くて冗談抜きで真顔で「そのもう一つのグレードの版画の価格じゃなくてこれの価格を教えてください」と私
「いえ、確認しましたが間違いなくこの額で間違いありません」とMさん。

信じられなかった、少なく見積もっても85万くらいはするだろうと思っていました。
それはてぃんくる先生のクオリティもそうなんですが、25周年という節目に世に出た作品がこの価格だということ。

もはや契約にためらいは何一つありませんでした。すぐに買います!と即決

額装は特別感を持たせつつ黒を基調に四隅にゴシックな装飾のあるものを選択。
投資と主に株主優待目当てでマクドナルドの株を買い足していたのでどさっとした娯楽に使える現金は手元にないのであまりやりたくなかったですが分割払い、ただなるべく早く前倒し返済して少しでも分割手数料は軽くする予定、遅くても盆のボーナス一括払いで清算かな。

何事もなければ5/13には着予定。私の世界がまた新たに広がるのを楽しみにしています。
お迎えしたら可能なら動画にしてこの凄さをお伝えできればと思います。

余談

最後に余談ですが、お迎えした版画との付き合い方に工夫を加えてみようかなと思う今日この頃です。
きっかけは冒頭で話したなつめえり先生の歌ってみたとの併せ。
絵の魅力がさらに増すのを感じた(ファンだからというブーストがあるのは否めないですが)のでこういうのもありかなぁと思いまして。
お伴にBGMを用意する、少し暗くしてお酒や料理なんかを嗜む、アロマキャンドルを炊いてみる。
この辺は版画だからできる楽しみ方かなぁと思います。お気に入りの絵でもタペストリーなんかだとできないし複製版画だとよさそうではあるけどやはり版画でこそかなぁと。
BGM以外だと最近は百年梅酒を嗜みながら向き合うのがちょっとしたブーム。

あ、もう超余談ですが百年梅酒、蜂蜜で甘くて飲みやすく美味しいです。アイスクリームに垂らして食べるのもまた美味です!値段もお手頃でお勧めです

※どうでもいいですがよく勝手な紹介でリンクを貼ってるのでここから飛んで購入しても当たり前ですが私には1円も入ってきません。
記事見て良かったとか買ってよかったとかがあると私が嬉しい!ってだけ(ちょっと重要)


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