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グッズの一つ上の思い出を手元に、「iw2」に行ってきました


地球のみんな!オラの部屋にちょっとずつ壁を分けてくれ!


壁不足が深刻な深雪えるです。たすけて。

壁がえらいことになってタペストリーとかどうしようかなーなんてぼんやり考えてます。

もちろん好みの絵柄だし素敵だし外したくないですがライトや環境で遊べないのがなんともいえないところ。

これはもうしょうがないと。
一緒に飾ってる複製原画(なつめえり「廻るデトリタス」)はともかくとして、
キャンパスアートやタペストリーは大量生産を前提として作られてるので発色はどうしても元の作品から若干劣ってしまうもので。

これは決して作成元が粗悪品を作っている!という意味ではなく、作成の段階のお話。
あまり詳しい訳ではないですが、この手の布等の特殊な素材に印刷をするものは2,3枚に1枚は出荷できないものができてしまうそう。

その前提で品質にこだわってかつロスの分を見込んで利益を出そうと思ったら価格はたぶん数倍に跳ね上がってしまいます。
多分タペストリーでも2万3万とかでしょうか。
アニメイトやアールジュネスに行って3万のタペストリー買う人なんかよほどニッチなファンしかおらず、売れ残りは必至。


んでもちろんですが企業というのは利益を出すのが使命なのでそれでじゃあ売るのやめるわで出なくなったらファンが困るわけなので
絵は好きで家に置きたい人の分の生産量と価格を見込むといわゆるグッズ品は4000円くらいでちょっと発色は妥協、このくらいの所が落とし所だよねぇ。

そんな説壊してやれ!というぶっ飛んだ企業さん


それがX-ARTさんで、そのイベントの「iw2」が渋谷で開催されていたので先日行ってまいりました。

本当は行ったときにnoteを投稿したかったのですが最近何かと忙しく、書きかけでお蔵入りになりかけてたのですが、この壁を見てイラスト界隈の話ならやっぱここの話はしたいなぁという事で今回はこのお話。

まずもってX-ARTさんってなんぞやという方が大多数ですが
「絵守未来」という名前はもしかしたら聞いたこと
がある方がいらっしゃるのではないでしょうか。

彼女はX-ARTさんのマスコットキャラクターでありながら、発せられるお言葉はSHARPさんに負けず劣らずなストロングスタイル。

「絵守未来」という名の通り、イラストの未来を切り開くぜ!という意気込みがひしひしと伝わってきます。
最近味をしめてどこがとは言わないけどおっきいアリス社長の動画がいっぱい出るのはご愛嬌

イベントの前くらいに物販の案内が出てて、その中に
「究極のタペストリー」
というものがありました。
紹介すると長いのでご本人のツイートを参考までに

https://twitter.com/miku_emori/status/1651918447834693633

ざっくりいうとめちゃくちゃこだわり抜いたタペストリーだよ!って事ですが値段はなんとびっくり1万円

正直言って究極っていっても「この値段設定はおかしいやろ」と紹介みた当時思いました。

とはいえそこまで言われると逆に気になる。渋谷はどうにも苦手だけどいっちょ見てみるかと渋谷のサテライト会場へ。

先に言うと見たあとの感想は「この値段設定はおかしいやろ」でした。

言葉は同じでもその違いは見る前は
「高すぎる」
と思ってたのが見た後の所感が
「いくらなんでも安すぎる」という点でした。


いくらでも写真撮っていいよという豪快さ

写真でうまく伝えきれないですがお手元のタペストリーがあればちょっと見比べてみてください。
えげつない発色なのがなんとなくわかるのではないでしょうか。

正直言ってグッズというジャンルの1つの完成形でした。
展覧会なんかで見る絵の発色が限りなくそのままに近い形でタペストリーに。

驚くべきはまさしくそのツヤ。これが布に印刷されてるって本当に?絵師さんが1枚1枚塗ってるんじゃないの?
そう思えるほどの完成度。

究極の冠名、偽りなし。

スタッフさんが色々話を聞いてくれるので思い切って聞いてみました。

「これだと赤字にならないんですか?売れてもそもそも利益出ないんじゃ…?」

回答はその通りで売り切ってちょっと上くらい。

んでそれで出た利益はどうするかと言うと次の技術に全ツッパ。


こんな事する企業他に見たこと無い。
本当にことイラストに対して一切の妥協を許さない。

その他色々見ましたがいずれも今まで見たあらゆるグッズを遥かに上回る完成度。

その感動とこれからも邁進して欲しいという気持ちですいみゃ先生のタペストリーを受注させていただきました。

すいみゃ先生といえば最近アールジュネスさんで版画を出されたお方。
新作版画展で見た「ここで決めて。」はドラマチックな印象が版画で際立って1時間くらい見ていたような気がします。


ちゃっかりサインもいただきました


本物に勝るとも劣らない完成度。あれは利益という考え方ではなくイラスト界隈のこれからの未来を妥協なく切り開いて行きたい!という信念があってこそ。

昨今AIイラストやらで荒れがちな界隈ですが、こうした情熱をもった企業さんがいると思うとまだまだ未来は明るいなぁと思いました。
グッズという観点で見るとお値段は張りますが、思い出を自宅に形で残すという見方で言えば決して高いお買い物でもないと思いました。

フィギュア系はめちゃくちゃこだわったものが多くある印象ですが、
1枚絵の界隈もこうした品質重視の作品がもっと増えていくといいなぁ。でもこんな採算度外視できる企業さんなんてそうはいない…。

やっぱり大事なのは1人1人が作家さんしかりこういう思考の団体さんを応援していくイラスト好きの方々の応援と情熱です。
まぁ私のような一般人は声援を送ることしかできませんがこれからも溢れんばかりの熱意を存分に発揮して欲しい!

とりあえずイラストレーターさんは夏コミ頑張って!


あいもかわらず版画推しですがこんな形の彩りもありますよということで。深雪えるでした。それではー

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