JA直営店がダイソー状態だった

国道沿いにある道の駅の横にあるJA直営の存在に気づいているでしょうか。道の駅よりJAの方が実は新鮮で美味しい、そして安いのです。

地元の農家さん名前入りの野菜はスーパーで売ってる場合もありますが、農協だと見た目は同じだけど一袋ほぼ100円、安!

地元の中年くらいの方々に「JA行ったことある?」って聞いたら「行こうと思ったことすらない」そうで、農協はいまだ地方の聖域なのです。。

JA直営店は年中無休で朝から空いてるので、開店と同時に行ってみたら続々とシニア層が入店。店内は店によるけど異常に元気な80代とおぼしき先輩方が一生懸命商品を並べています。焼きたてパン(なのにいきなり20円引きで昨日の残り物にしかみえないビジュアル)、地元の小麦粉、ドレッシングとか最低限の食品もあるし、採れたて野菜、肉、魚、乳製品、切り花が無造作に並んでいます。確かに若い人は入らないだろうな。。

農林水産業とか、自然の遊びとかってスーパーシニア層の経験値が長老のような輝きを放ちますが、JAにいる農家のじいさんばあさんを見ていると「食べ物作れる人にはかなわないな。。」と妙な尊敬の念を禁じ得ません。この方が作ったのかーと横目で見ながら買うのは、なんだかありがたい気がするし、閉店間際に売れ残りを回収しているのを見ると、あーごめんなさい、となぜか思ってしまうのです。

最近はじめた家庭菜園も、近所のじーさんの知恵を借りながら一番花を積んだり梅雨前に収穫したり、食べ物を作るって難しいし面白いんだなって、今更知りました。遊びの場所でも、山に行けば通りすがりのおじさんがイノシシがでる場所を教えてくれるし、川でカヌーの練習をしてるとベテランの方々の貫禄がハンパないのです。「楽しんでるー?」と笑う姿だけでこの道何十年の乗りっぷりだとすぐ伝わってきます。自然から教わることはとっても多い。

で、JAは無造作に置いてある切り花も異常に安い。仏壇を想定したラインナップですけど、ユリの花は数本入ってて250円。鉢植えは「いっぱい入って500円」、ナスやハーブの苗木は50円、肥料も一袋100円。原価に近い。ユリの花とか素敵な花瓶に生ければ、超豪華です。切り花は東京に近づくほど、シャレオツなお花がありました。

今日も相変わらず道の駅は大混雑でしたが、お土産はないし足湯もレストランもないけど、農協には中間マージンがカットされた、作り手の顔が見える食べ物がたくさんあるのです。豊かさってなんでしょう。

ちなみに、くだものを何かのお礼に送るときは、道の駅の隣の農家直送で送ってはいたのですが、農家直営のくだもの販売店は、ビニルハウスのなかにある「やばそうな店」にしかみえないし、「今日はもう在庫ないから、そのうち送ります」という、超いい加減な対応で大丈夫かおい!?と思うんですけど、美味しいのが採れたら送ってくれるので、受け取った方の喜びがハンパないのです。言葉足らずなだけで、自然相手だから当たり前なんですよね。地元でない住所の方はハズレつかわされる可能性もあるかもしれませんが。。

朝はやく起きて、庭のサニーレタスを摘んでサラダにして、JAがあいたら買い物にいく、という完全スーパーシニア層入りを果たしたライフスタイルに突入しました。トウモロコシが背の高さまで育ってしまって、他に何を植えたのかもうみえなくなってしまいましたが。。こんなにニョキニョキ生えてくることすら知りませんでした。そして一本でトウモロコシ一つしか採れない(他は摘まないと甘くならない)ということも考えたこともなかった。。ピーマンとオクラは一度植えたら来年は同じ畑に植えてはいけないとか、こういうことこそ、小さいときから学ぶと、若者に知恵がついて日本はもう少し違う国になるんじゃないか、と勝手なことを思ったのでした。