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叩くほどに、伸びる非凡な人たち

いわゆる炎上で叩かれる人の強さをみて、日々深い感動を覚えます。足を引っ張る側の人は何が気になって、わざわざ他人様のページを汚すのか。いつもながら内田樹先生が見事に文書に認めていらっしゃいました。

「才能というのはまわりの人間がその開花を妨害しようとすればつぶせるようなやわなものではない。むしろ「自分をつぶしにかかっている」という現実そのものを滋養にして開花するのである。説教くさい一般論ですぐにつぶれてしまうような才能は「才能」とは呼ばれない。」2014.05.14 半分あきらめて生きる 内田樹

女性では小池百合子パイセンが突き抜けたオヤジ潰し芸を披露していますが、男性ではやはりホリエモンさんの火にガソリンぶっかけるようなコメントはモノの違いを見せつけています。このクラスは分かりやすく既得権を奪い去るタイプだから怖いんですかね。

「真にイノベーティブな才能は、その人の出現によって、それまで「旧いシステム」に寄食していた何千人か何万人かの面目を丸つぶれにしたり、失業に追いやってしまうものなのであるから、その出現が「既得権益者」によって妨害されて当然なのである。万人がその出現を諸手を挙げて歓迎する才能などというものはこの世に存在しない。」2014.05.14 半分あきらめて生きる

時々叩かれる程度の凡人ノマドは、もはや傍観者ですが、世の中が変わりつつあるのは知っているので、海外逃亡の準備はできています。でも海外に飛ぶほどの実力もないので、地方と海外を半々でリスクヘッジするだけの、やはり凡人です。

「閉塞感」というのは、システムがすでに順調に機能しなくなり始めていることの徴候である。(中略)一番スマートな人たちは、そろそろ店を畳んで、溜め込んだ個人資産を無傷で持ち出して、「日本ではないところ」に逃げる用意を始めている。彼らはシステムが瓦解する場には居合わせたくないのである。(中略)瓦礫から「新しい社会」を再建するというような面倒な仕事を彼らは引き受ける気がない。
だから、私たちがこの先頼りにできるのは、今のところあまり「スマートには見えないけれど、いずれ「ひどいこと」が起きたときに、どこにも逃げず、ここに踏みとどまって、ささやかだが、それなりに条理の通った、手触りの優しい場、人間が共同的に生きることのできる場所を手作りしてくれる人々だということになる。」2014.05.14 半分あきらめて生きる

ネクストコモンズラボとか、地方にいる人たちって、やっぱり新しい時代切り開く、有望株ですよね。

で、内田先生も仰ってますが、どんな変革が起きようが日本がなくなることはなくて、年金とかも全部は壊れないのが歴史が教えてくれることです。「スマートな人たち」がやってることは、とりあえず大銀行は「でかすぎて潰せない」ので、地銀はやめて都銀に切り替える、一つの銀行に1000万円以上預けない(預金保険機構の上限額、潰れても保証される額)。

さらに余裕のあるひとは、海外に資産を移す。以下、人気順です(ノマド調べ)。

1 香港HSBC
香港にわざわざ行く必要があり、必要書類はコロコロ変わります。突然支店が開いてないこともあるので、余裕をもって数日滞在がベスト。エージェントに同行してもらったこもいます。手数料かかりますが、手続きは確実。口座を持ってる友達についてきてもらう人も多いです。

2 シティバンク
日本の支店はなくなりましたが、お金はセブン銀行とかで降ろせます。円預金をしてカード払いで生活すればなんの不自由もありません。富裕層向けの口座は例えばシンガポールなら2000万円預金すれば、日本語で専任スタッフがつきます。毎年、預金額が変わるので数年まえは500万円から受付ていたのに、日本政府からのお達しとかがあるそうで、簡単に口座が開けなくなってるそうです。預金保険の対象外です。銀行が潰れたらお金は戻ってきません。

3 ユニオンバンク
三菱東京UFJ銀行で日本語で口座開設できます。解約もアメリカに電話しなければなりませんが日本人が応対してくれます。カリフォルニアの預金保険機構で1000万円相当は保証されます。金利が日本の銀行より高いので、利上げもされたことですし、ビギナー向けは一番いいと思います。

ビットコインとかも、中国の経済停滞のときみたいに有事の時は爆上げするので、長期的に見れば買いです。1ビット4000円のとき「ビットコインで寿司食べてみたい」って換金しようとしてたのに。。遊び呆けて忘れていたのが悔やまれます。これは既存制度と違うしくみなので、勝ち負けがでかすぎる。

そんなリスクをとる必要もない、というひとは通貨が信用を失ったとき、1ドルで数日遊べるくらい自国通貨の価値が下がるので、とりあえず小遣い程度にドルをもっておくのは、アリかなと。

資産家は数年前に地金をけっこう買ってましたが、もう十分価格が高いし、価格変動が大きいので、本当に余裕資産で買えるひとだけの選択肢です。1200円のときにほとんど資金を突っ込んで、去年マンション数件買った先輩がいましたが(キロ120万円が450万円になるくらいの変動)。

あと、ローンを固定金利で組んでおくと、元金の価値が目減りするほど、ほぼ返済不要になります。これを狙って不動産を爆買いしている国会議員のブログをついチラ見してしまいますが、「真似すると損する」と山崎元(楽天証券)は注意喚起しています。
有事は準備してない金持ちに厳しく、お金のないひとは「失うものがない」ので無傷、ただし変動金利で家を買ったひとは大借金を抱え、年金生活者の自殺が増える(100円で買えたものが1万円になるので、預金がすぐ底をつく)と言われています。ロシアとかで実際そうなったようで。何もないのが一番いいんですけどね。

こういう変革期こそ、商才のあるひとがキラ星の如く大商いをするのでしょうが、一生かけても使いきれない資産を手にして、ヤッホー浮かれてる程度の人ではなく、次の世代のために投資するような、器のあるひとが勝者になってほしいもんです。

ちなみにノマドは、ロシアの年金生活者のうち「無傷だったひとたち」に倣って、おうちに野菜⬇︎を植えました。通貨を介さない物々交換がいまお気に入りです。近所の爺さんとの交流が楽しい。