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いえづくりレシピ

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みゆう設計室のいえづくりについてまとめたマガジンです
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2018年12月の記事一覧

今の家時間を存分に楽しめる住まい

ほっとする家。 シラスの左官壁とヒノキのフローリング。 いつも忙しく過ごしていても、家にいるとホッとする、そんな家を作るよう心がけています。 子どもが成長すると暮らしも変化します。成長段階ごとにその暮らしを楽しめる家。先を見越して作り込みすぎず、今の家時間を存分に楽しめるように。 10年経てば家も劣化します。ライフスタイルの変化に合わせてその都度家を見直せる。変化に対応する余裕のある住まいづくりが大切かなと思っています。

雪見障子と年末寒波

今年もあとわずか。皆さまお正月の準備を始めていらっしゃいますか? みゆう設計室は明日が仕事納めの予定です。今日は寒波が来ていて雪も降るようですので皆さまお気をつけくださいね。 雪といえば、雪見障子。 最近は和室と縁側のある家が減りましたが、縁側は日当たりが良ければぽかぽかとした空間になりますし、寒い夜には窓からの直接の冷気を遮れる空間です。 「柚子の実る家」は元々の和室を活かしたリノベーション。和室に関しては内装を入れ替え状態が悪いところを補修しました。元の家の良さを活か

船舶用のブラケット照明を使った玄関

船舶用のブラケット照明を使った「森を望む家」の玄関ホール。 照明の下には出かける前や靴を履くときに荷物を置いたり、ブーツを履くときに腰掛けられるベンチがあります。 小窓は装飾ガラスが入った固定窓。 子ども部屋とつながっていて、日中は明るい子ども部屋から光が差し込みます。 玄関隣にはシューズクローゼットがあるので、玄関自体はすっきり。 特に扉もなくリビングとつながっています。

家の中心にあるステンレスキッチン

家の中心にあるステンレスキッチン。 キッチンのすぐ隣にはダイニングテーブルを設けています。 家族が過ごす空間の真ん中にキッチン。日当たりが良く、冬の間ぽかぽか心地よい空間です。周りにお子さんが遊べる場所もあり、料理や片付けをしている時も様子を見られます。 家ができて少し経った頃、奥様がパン作りを始めました、と言われていました。 計画前は予定していなかったガスオーブンをキッチンに入れたことで料理の幅も広がり楽しめるようになったそうです。 新しい家ができたらチャレンジしてみ

アイアンの小物が似合う、自然素材を活かしたフレンチナチュラルな家

アイアンのタオルハンガー。タイルとシラス壁、パイン無垢フローリングの床の洗面所。 「フレンチナチュラルスタイルの家」のように自然素材を活かした家にはアイアンの小物が似合います。 フレンチナチュラルなインテリアのアクセントとして、タオルハンガーやカーテンホルダーなどに細い曲線のアイアンのパーツを使いました。女性らしいけれども甘すぎない空間になります。 アイアンのパーツは使いすぎるとごちゃごちゃした印象になることもあるので、程よく上品に使うのがおススメです。

魅せる窓

魅せる窓。透けないレースカーテンは窓周りを上品に演出できます。シャンデリアを窓際に設けたので、シルエットがレース生地にうつりこみます。 この窓は玄関正面にあります。窓外がマンションの共用部で、あまり外の風景を取り込みたくない窓でした。でもこの窓があることで玄関が明るくなるとても良い間取りなのです。 あかりを取り込むけれど、外からも見えにくく、外の風景もあまり見えない透けない機能レースカーテンが増えてきました。道路に近接していたり、隣地に近接してあまり見えて欲しくない窓には

住まいのデザインをワンランク上げるポイント

ほかの家とは違って素敵!と感じる、住まいのデザインをワンランク上げるのは「ドア」だと思います。 建材メーカーでも良いデザインのドアが増えましたが、やはりドアをデザインして制作すると雰囲気が一気に変わります。 ガラスを装飾ガラスにしたり、アンティークのレバーハンドルを使ったり。建具金物の色の違いで雰囲気が変わりますし、室内のデザインの統一感を作れます。 意外とドアや窓って部屋の大きな面を占めるのですよね。窓はカーテンなどで演出できますが、ドアはそのままそこにあるものなので

シンクの前にタオルなどを引っ掛けるバーをつける?つけない?

シンクの前にタオルなどを引っ掛けるバーをつける派とつけない派、半々くらいかもしれません。それくらい意見が割れるキッチンデザインです。 バーをつける派としては、タオルやふきんを引っ掛ける、ゴム手袋やゴミ袋を引っ掛けるなど。 シンクに近い位置に水に関連するものを引っ掛けたい方が多いです。 すぐ手をふけるようにしたい、と言われる方もいます。 それに対して、バーをつけたくない派は、作業をしている時にバーがじゃまになる、シンク前にタオルをかけるとタオルがびしょびしょになって服やエプ

狭さを感じない、シンプルで明るい玄関

明るくてシンプルな玄関。木の玄関ドアとグレーのタイル床の玄関はコンパクトだけれども狭さを感じません。 玄関ドアから入ると正面には家族用玄関へのドア。 家族は家族用玄関から室内に入ると、普段履きの靴を土間に置いていてもOK。 また家族用玄関から室内に入るとすぐに手洗いがあるので、帰宅してすぐに手を洗えます。 家族用玄関があることでバッグやコート、普段使いの靴などの定位置があり、リビングダイニングにも持ち込まずに済みます。 家の顔となる玄関や、リビングダイニングをスッキリさせ

家事だけでなくリラックスできるゆったり空間の家事室

家事室、というと今どきの表現ではないかもしれませんが、洗濯をして室内干しもできて、ミシンも置いて、アイロンがけもできて、ゆったりした空間なので気分転換に本を読んだりコーヒーを飲んだりしても心地よい空間が「柚子の実る家」のフリースペースです。 リノベーションをするときに「ゆったりと洗濯をしたい」と言われていたことが印象に残っていました。洗面所を広くすると間取りを大きく変える必要があったため、洗面所の広さはそのままに、洗濯機置き場と洗濯のためのスペースを広い空間、フリースペース

透明感あって清潔感あふれる洗面所

白い洗面台カウンターと白のボウル、床も白のタイル。 透明感あって清潔感あふれる洗面所。 「柚子の実る家」のリノベーション前の家は、暗くて寒い印象のお風呂と洗面所。その間取りを変えてお風呂の日当たりと風通しを良くし、洗濯動線もスムーズにゆったりと洗濯ができるようにしました。 洗面台の下部はオープンにしているので、脱いだ衣類を入れるランドリーバスケットを置けます。 さらに椅子を置いてドライヤーなどもゆっくり使えるようになりました。 タイルの床は冷たそう、と言われることもあり

機能的に収納できるウォークインクローゼット

高窓と地窓のあるウォークインクローゼット。高窓はウォークインクローゼットの明るさを確保し、地窓は空気を流すために設けました。 できるだけ衣類を柔軟に収納できるように、仕切の壁は設けていません。天井が高い空間なので棚の上に背の高さのあるものを収納することも可能です。 このウォークインクローゼット、寝室と洗面所の間に設けています。 部屋干しできる洗面所なので、乾いた洗濯物をすぐに収納できます。 壁に設けた小さな棚には小物類を置いたり引っ掛けたりできて便利です。 機能的に収

日常の忙しさを癒す、森を取り込むダイニング

ダイニングから見える森の風景。森を見ながらコーヒーを飲んだりパソコンを見たり、そんな時間を楽しむために設けたカウンターの前にはウッドデッキが。 時にはウッドデッキに置いてあるテーブルで朝食をとることも。食事もリラックス時間もその日のお気に入り空間で楽しむ家なのです。 もともと街中で暮らしていたご家族。お子さんの喘息などを考え、環境の良い家で暮らしたい、森を見て過ごしたい、という思いから土地探しをしました。こんな森の見える家ですが、住宅地でインフラもきちんと整っています。

子どもの成長を見守る家~階段の小窓

階段の小窓からリビングダイニングを覗き込む。この頃まだ幼かったお子さんも大きくなられて、もうこの小窓を覗き込むことはないかもしれません。 この小窓はちょうど手すりと同じ高さになっているので、階段を上がるときにちょっと手を添えられます。リビング階段にしたいけれど、丸見えはちょっと嫌かも、という思いをかたちにしています。 もう少し大きくなったら家族との距離感がとりにくくなる時がくるかもしれない。親子の距離感は少しずつ離れるかもしれませんが、完全に離れるのではなく何となく家に一