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関西・日本のこれからを読み解く

コロナ時代と呼ばれる今、日本のGDPの成長率は2009年のリーマンショック直後の−17.8%を超える悪化、年率換算で−27.8%という数字を叩き出すという戦後最大の落ち込みとなりました。

「戦後最大の経済危機」と言い表すよりも「戦後最大の危機」と言い表せるほどでもあります。特に飲食店では非常事態宣言発令後、休業要請を受けて居酒屋では
4月・5月と2ヶ月続けて前年比売り上げが9割減少したといいます。そして立て直しも虚しく閉店してしまう店も多くなりました。日本のみならず、感染拡大が著しいアメリカのカリフォルニア州やテキサス州では7月時点で休業していた店の約6割が閉店に追い込まれてしまったようです。このように世界全体で不穏な空気が流れ、景気も人々の気持ちも下を向いてしまっています。


そんな危機をこれから乗り越えていくために、
今こそ過去の歴史、文化に学び未来を変えていくヒントを見つけ出し、
これから私たちはどう働き、生きていくべきか考える機会として
大阪ガスエネルギー・文化研究所の池松顧問が登壇され
今後の日本社会の未来を共に見据えてまいりました。

まず、コロナ禍で何が起こっているのかがテーマに挙げられました。
2019年大晦日に新型コロナウイルスの報道の第一報がなされた当初、あまり見向きされることなく日が経ち、それよりも待ちに待った東京オリンピックの開催年ということもあり日本全体が盛り上がる空気を感じられていました。
しかし感染拡大の発覚により段々と想定外のコロナ禍に引きずり込まれていきました。そして日本は世界の動きに約1ヶ月遅れて社会の機能を強制終了させ、リセットしました。いわゆる、緊急事態宣言の発令です。

発令で会社、学校に行くことができなくなり今になって当たり前と捉えられているテレワークが始まりました。
今まで「絶対に無理」「やっても無駄、意味がない」「メリットがない」と真剣に考えず、先送りにして来たことが今では普通のことと捉えられています。
この認識と考えこそが日本の大きな課題の一つではないかと考えられるといいます。
先を読むことは難しい上に、初めてのことに挑戦するのは不安が多く募るものではありますが、大きく1歩踏み出すことで新しい世界が切り開けることができます。
この考えはコロナのみならず、何事においても挑戦することの重要性を改めて感じました。

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そして先程から記述している「コロナ禍」の「禍」という字は「わざわい」の意味があり、「災」とは違い元に戻らないことを意味します。
この文字が使われていることでよりコロナウイルスの深刻さを感じられますが
この状況をチャンスに今こそ日本を変えるべきなのではないかと考えます。

その変貌の一つとしてコロナ禍に陥ったことでデジタル技術革命が起こりました。
まさに、オンラインワークやオンラインショッピング、など数々の言葉の枕詞に「オンライン」という言葉が使われるようになりました。そして上記でも述べたように今までは絶対にできないと思っていたことを実践するようにもなりました。
伝統神事や、祭典などがオンライン配信されるという現代ならではの方法で行われ、「伝統」の継承が違った形で行われました。日本には伝統的な行事が多くある中で、このような取り組みがされたのはコロナウイルス感染拡大を阻止するために行われたことがきっかけにあります。今まで伝統行事はネットで配信するべきでないなどという根拠のない思い込みから懸念されていたことも少なからずあると思います。


しかしこれらはコロナがあったおかげで日本の昔からある決まり切った事例を塗り替えるチャンスでもあったと考えることができるでしょう。
一概にコロナウイルスのせいで全てのことが制限されたのではなく、
コロナウイルス のおかげで新たな考えや方法が生まれたと思うべきと考えます。
今回のイベントでそのことを改めて考え直すことができました。

そして最後に、5年後「大阪・関西万博」が開催されます。シルクロードの終着点である関西から多様な文化を読み解き、関西の持つパワーで日本を再構築・再起動させ国内のみならず、世界中がかつての元気と笑顔を取り戻せるようにコロナと向き合っていくことが求められると考えます。

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