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伝えたい想い

私には3個下の弟がいる。

私と弟は全くと言っていいほど性格が真反対の人間
だからこそぶつかり合いが少なく、小さい頃から今までずっと大きな喧嘩をした記憶もない
大人になった今では2人で買い物に行くほどの仲だ
世間一般的に見ると異性の姉弟がこんなに仲がいいのは珍しいと言われるが、それはきっと弟が優しいからであると私は思っている

高校生になってからはバスケ漬けの生活になり、ほとんど毎日の練習で家を開けていたし、家に帰っても疲労でご飯を食べてすぐ寝る生活だったため、ほとんどまともに弟と接する機会が減ってしまっていた上に、バスケでうまくいかなかったりする時の辛い!!苦しい!!といった全部のストレスを家族に理不尽にぶつけて当たってしまうことも多々あった

それなのにそんな私を母はいつも受け止めてくれて、弟は静かに見守ってくれた

そんな慌ただしいバスケ生活も終わり、大学生になって私はふと思った疑問を母と弟に聞いたことがある

「大登にとって未夢はいいお姉ちゃんになれてるんかな?」

私は至って真面目に質問したのに、「何言ってるの?」と母と弟は笑った

弟は私と違って自分の感情をあまり表に出さないタイプだし、今まで散々情けない姿や姉らしくない姿しか見せてきてないからこそどう思われているのかとても気になったし怖かった

そんな私に弟は一言ぼそっと恥ずかしそうに

「未夢はいいお姉ちゃんよ」

その時初めて弟の素直な気持ちを聞いたし、その一言に私への気持ちが全て詰まっているような気がした
素直に嬉しいという感情とほっとした感情が込み上げてきて、自分がしてきたことも見せてきた背中も間違っていなかったんだと肯定されたように思えて、私は泣いた

こんなに長々と弟について語ってブラコンだと思われるかもしれないと不安だが、確かに私はブラコンなのかもしれないな^_^(笑)
けれどそんなプライド捨ててもいいと思えるくらい自慢の弟である

弟へ

私の弟に生まれてきてくれてありがとう

未夢にとっても大登はいい弟だよ

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