動けない

19:10
ミスタードーナツでコーヒーを飲んでる。

どうしても今日は真っ直ぐ家に帰りたくなかった。
帰ったら昨日食べた夕飯の食器が山のようにシンクに重なっている。
まずは、それを全て片付けて、その後にまた夕飯作りが待っている。

大したことない、でも涙が今にも溢れそうなくらい、そのことを考えると悲しいのだ。

彼と同棲をはじめて2年ちょっと経った。
お互いにフルタイムで働いていて、家のお金も半分ずつ(なんなら私のほうが多め)にだしている。

ただ彼の職場は残業が多い。
必然的に早く家に着く私が、夜発生する家事をこなす必要がある。

それだけのことなのに。
それがとてもつらい。

私も、残業が多い職場に勤めていたが、職場と家の往復の生活に、ふと何のために生きているのか分からなくてなってしまって今はパートを掛け持ちして一切残業が無い仕事をしている。

自分の時間が欲しくて、自分でやっと掴んだ環境なのに
やっていることは仕事となんら変わらない。
しかも残業代は出ない、感謝すらされない。

同棲なんてしなければ良かった、と心底思ってしまう。
1人暮らしの時は楽だった。

自分の作った理想の部屋で、理想の暮らしが出来た。

でも私はこのまま1人だったら、という孤独の恐怖に負けたのだ。

その代償に自由を失った。
大きすぎる代償は失くしてからでないと気付くことができなかった。

どうしようもない環境に身を置いたのは、どうしようもない自分で、今の環境を打破できないのもどうしようもない自分のせいなのは明らかで、

私の苦しみは大したものじゃないのだろうか。
生きる為に、忘れるべきことなんだろうか。

どこへ進むべきなのかが分からない。

助けを求めても、誰も助けてはくれない。

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