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自分への戒めとして記す。
人に期待してはいけないということ。
孤独は当たり前だということ。
人は誰しも孤独を生まれ持っている。
それは家庭環境うんぬんの話ではなくて、人間の本質のところ。
自分と全く同じ人間はこの世の中どこを探しても居なくて、似た人を見つけても完全に一致することは絶対にあり得ないということ。
完全に誰かと分かり合うことは一生できないという孤独。
自分の中にしか本当の自分は居なくて、自分から見えている自分だけが本当の自分であるということ。
私は元来一人の時間が好きだった。
自分の呼吸だけがある日当たりの良い清潔に整った部屋で、音楽を静かに流して、お酒をのんだり映画を観たり、キャンドルを焚いて風呂に浸かったり、その時間が何よりも幸せだと感じた。
今の恋人と付き合う時
彼は私に向かって「幸せにしてあげたい」と言った。
一人でいる幸せを充分に噛みしめていた私からすると
「もう幸せなんだけどなあ」という思いもあったが、
そう言ってくれるのであればと付き合うことに決めた。
きっと「一人で居る幸せ」と「二人で居る幸せ」は全く別物で、これからは「二人で居る幸せ」で満たされていくんだろうとぼんやり思っていた。
そこから2年一緒に暮らして感じたことは、
「一人で居る幸せ」と隣り合わせにいつもあった「漠然としたさみしさ」は無くなった。
ただ今度は、二人でこんなにも一緒に居るのにも関わらず分かり合えないという、形を持った明確な「さみしさ」が現れた。
耳当たりのいい言葉は結局、本当は口にしているその人自身が孤独から逃げたいだけなんだと思った。
結局二人で居ようが何だろうが、それぞれの幸せを追求しないといけないなと思う。
多分、何年一緒に居ようが、本当の意味で心が通じ合える瞬間は多分人によっては一生のうち一度あるかないかくらいの奇跡なんだと思う。
恋愛はしようと思えばいつだってできる。
「好き」と伝えるのは、欲しいから。孤独から逃げたいから。何らかの形で自分に返ってくるもの。
一番難しいのはやっぱり愛することなんだと思う。
何も求めず、孤独だとしても、ただ「在る」ことを慈しむこと。
そんな風に誰に対しても思えるようになりたいけれど、私はまだまだ弱い。
強くなるためにはやっぱり自分自身を「幸せ」で満たすこと。そうでないと他人を自分の幸せを満たすものとして見てしまう。
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